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「松屋」牛めし並盛り、業界最安値の240円 11日から1週間

2011-01-07 05:32:26 | Weblog
「松屋」牛めし並盛り、業界最安値の240円 11日から1週間 2011年1月6日 産経夕刊
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/110106/biz1101061239009-n1.htm
 牛丼チェーン3位の「松屋」を展開する松屋フーズは6日、牛めし並盛り(定価320円)を業界最安値の240円で販売すると発表した。11日から17日までの期間限定。200円台の低価格メニューで激戦を繰り広げている牛丼業界は、今年も価格競争が激しくなりそうだ。
 松屋が牛めし並盛りを240円で販売するのは約8年ぶり。2003年まで定価の290円から50円引きで販売していた。
 デフレ下の牛丼業界は、外食大手のゼンショーが展開する業界首位の「すき家」と松屋が250円キャンペーンで好調を維持する一方、業界2位の「吉野家」が低価格競争に出遅れて苦戦を強いられる構図にある。
 松屋は昨年計6回、250円キャンペーンを繰り広げ、通常より客足が3割増えたという。また、関西2府4県では昨年6月以降、地域限定で牛めし並盛りを250円で販売している。同社の担当者は「今年はさらにインパクトのある価格で(牛めしを)提供したい」と話している。




 はぁ…(惑
 居酒屋業界でも250円均一メニューの居酒屋が躍進するなど 相変わらず価格破壊が止まりませんが、今度は松屋が牛丼業界の価格破壊レースで先行して、吉野家やすき家に挑戦状ですか…(汗
 まあ、松屋の場合は定食メニューがかなり充実していることから、吉野家やなか卯に対しては勿論のこと、すき家と比べても、牛丼の売上比率は低目(牛めし本体の値段を下げても全体の売上に与える比率は相対的に低い)で、むしろ松屋に通うようになった顧客が常連客に定着して他のメニューを注文してくれれば(いわゆるマクドナルド方式)、収益にも貢献することでしょうし、かっては同ランクだったのに知名度が飛躍的に高まりすっかり差をつけられてしまったすき家と吉野家との熾烈なトップ争いに埋もれないためにも『すき家がしかける前にしかけた』というのが真相なのでしょうが、ここまで価格が下がると、むしろアルバイトや店長の(労働条件といった)処遇の方が心配。
 正直値下げそのものはありがたいものの、法人の実効税率の5%引き下げが決まったばかりだけに、企業競争力の向上や従業員への処遇向上ではなく、せっかく法人税を下げるというのに、10円単位の価格競争に使われる(1日3食松屋に通う人はともかく、牛めしなんてそう何杯も食べられるものでもないでしょう)のか…と思うと少し複雑な心境になります。