後ろに座る学生、教員に厳しく自分に甘く 産能大調べ 2007年05月06日 朝日
http://www.asahi.com/life/update/0504/TKY200705040176.html
教室の後方に座る学生はテストの成績は悪い一方、講義への評価は厳しかった――。産業能率大(神奈川県伊勢原市)の松村有二・情報マネジメント学部教授が約140人の学生を対象に調べたところ、そんな傾向が明らかになった。自由に座席を選べる講義では、前に座る学生ほど勉強に取り組む姿勢も前向きのようだ。
調査は、05年9月~06年1月の松村教授の「調査の基礎」の受講生を対象にした。学生にはICカードを渡し、着席時に座席の端末に載せることで、誰がどこに座ったかがわかる。定員298人の教室を使い、11回の講義で各学生の着席パターンを記録。期末試験と講義の最後に行った授業評価アンケート(10項目)の結果を、前方(32人)、中央(81人)、後方(30人)の3グループに分けて分析した。
試験では、前方の平均点が51.2点だったのに対し、後方は30.9点と、20点以上開いた。一方、授業評価では、「配布資料の役立ち具合」「教員の熱意」「理解度」など全項目で前方より後方の方が厳しい評価をした。後方グループには、教員に厳しく、自分に甘い姿勢がうかがえる。
後ろだとスクリーンが見づらいから成績が悪いのか、それとも成績が悪いから後ろに行くのか。分析はこれからだ。調査は今年度いっぱい計3カ年続けるという。
分かりやすい講義をするために調査を始めた松村教授は「(後ろに座るのは)自分が教員から見えづらいよう、少しでも長い距離を取りたいのかもしれない。でも、見え方は同じなんですがね」と話している。
まあ、単位さえ取れれば…という学生にとっては、席は後ろの方に陣取った方が、授業中に携帯電話をいじったり居眠りしても目立ちにくいと感じるのかもしれませんが、せっかく大学に進学して安くない授業料を払っているのですから、どうせ同じ時間を拘束されるのならば、その授業が自身の生活に役に立つかどうかは別にしても、講師から何かを学び取る姿勢をとる方がベターな選択だと思うんですけどね…。
社会人の方なら実感していると思いますが、仕事が忙しくなり、子供が出来ればますます自分が自由に使うことができる時間が少なくなってしまいます。
学生さんには『あの時もっと勉強しておけば良かった』なんて後悔のないように過ごして欲しいものですが、こればかりは自分自身が先のような状況に追い込まれない限り実感できないものなのでしょうか…。もっと社会人経験のある方が大学の昼間部に入学すれば、この現象も変わってくるかもしれませんが、進学ルートの一つに大学が組み込まれている日本では中々難しいことかもしれません。
http://www.asahi.com/life/update/0504/TKY200705040176.html
教室の後方に座る学生はテストの成績は悪い一方、講義への評価は厳しかった――。産業能率大(神奈川県伊勢原市)の松村有二・情報マネジメント学部教授が約140人の学生を対象に調べたところ、そんな傾向が明らかになった。自由に座席を選べる講義では、前に座る学生ほど勉強に取り組む姿勢も前向きのようだ。
調査は、05年9月~06年1月の松村教授の「調査の基礎」の受講生を対象にした。学生にはICカードを渡し、着席時に座席の端末に載せることで、誰がどこに座ったかがわかる。定員298人の教室を使い、11回の講義で各学生の着席パターンを記録。期末試験と講義の最後に行った授業評価アンケート(10項目)の結果を、前方(32人)、中央(81人)、後方(30人)の3グループに分けて分析した。
試験では、前方の平均点が51.2点だったのに対し、後方は30.9点と、20点以上開いた。一方、授業評価では、「配布資料の役立ち具合」「教員の熱意」「理解度」など全項目で前方より後方の方が厳しい評価をした。後方グループには、教員に厳しく、自分に甘い姿勢がうかがえる。
後ろだとスクリーンが見づらいから成績が悪いのか、それとも成績が悪いから後ろに行くのか。分析はこれからだ。調査は今年度いっぱい計3カ年続けるという。
分かりやすい講義をするために調査を始めた松村教授は「(後ろに座るのは)自分が教員から見えづらいよう、少しでも長い距離を取りたいのかもしれない。でも、見え方は同じなんですがね」と話している。
まあ、単位さえ取れれば…という学生にとっては、席は後ろの方に陣取った方が、授業中に携帯電話をいじったり居眠りしても目立ちにくいと感じるのかもしれませんが、せっかく大学に進学して安くない授業料を払っているのですから、どうせ同じ時間を拘束されるのならば、その授業が自身の生活に役に立つかどうかは別にしても、講師から何かを学び取る姿勢をとる方がベターな選択だと思うんですけどね…。
社会人の方なら実感していると思いますが、仕事が忙しくなり、子供が出来ればますます自分が自由に使うことができる時間が少なくなってしまいます。
学生さんには『あの時もっと勉強しておけば良かった』なんて後悔のないように過ごして欲しいものですが、こればかりは自分自身が先のような状況に追い込まれない限り実感できないものなのでしょうか…。もっと社会人経験のある方が大学の昼間部に入学すれば、この現象も変わってくるかもしれませんが、進学ルートの一つに大学が組み込まれている日本では中々難しいことかもしれません。