石橋みちひろのブログ

「つながって、ささえあう社会」の実現をめざす、民主党参議院議員「石橋みちひろ」の公式ブログです。

本会議場で吠える!?

2011-08-22 23:08:14 | 活動レポート
いや、今日は久し振りに吠えてしまいました。どこで? いや、それが、本会議場で・・・。




今日は、午後1時から、参議院本会議があったのです。もともと先週の金曜日に行われるはずだったやつですね。議題は二つ。まずは、衆議院から回ってきて緊急上程された「公債の発行の特例に関する法律案」。いわゆる公債特例法案です。

最初に、野田財務大臣から法案についての趣旨説明。続いて質疑に移って、民主党からは会派を代表して中谷智司議員が質問に立ちました。とっても与党議員らしい質問で、公債特例法案の必要性、法案が通らなかった場合の問題、政府債務の対GDP比が先進国で最悪の状態にあることへの対応策など、菅総理や野田財務大臣の見解を質しました。

非常に重要なポイントは、現在、対GDP比で200%以上に積み上がってしまっている政府債務の半分以上は、自民党政権時代に積み上げられたものだということ。今、財政状況が厳しいのも、予算歳出のなんと23%を、積み上がった債務の償還や利払いの費用として自動的に奪われてしまうから。

今、税収が落ち込んでいるために、予算歳入の約48%を国債の発行でまかなっているわけです(税収は約43%)。それも、債務が積み上がっているからであって、公債特例法案を成立させて歳入を確保し、平成23年度予算の執行を確実にすることは、野党である自民党にも責任があることなのです。

にもかかわらず、中谷議員の真っ当な指摘に対して汚いヤジでしか応じない自民党・・・。

あっ、でもここまではまだ耐えていたのです。

問題は、その次の議題。「東日本大震災に対処するための私立の学校等の用に供される建物等の災害復旧等に関する特別の助成措置等に関する法律案」。ちょっと長い名称ですが、要は、東日本大震災で被災した私立学校に対して、復旧費用の助成率を2分の1から3分の2に引き上げようという法律案。

法案の提案者は自民党議員(いわゆる議員立法)で、民主党は反対でした。「えっ、被災地の私立学校支援策なのになぜ反対?」と思われるかも知れませんが、簡単に言うと2点。一つは、すでに5月に成立した第一次補正予算で、私立学校を含めた学校施設の復旧については予算が付けられていて、今はとにかく速やかにその執行を行い、復旧を速やかに完遂させることが必要だから。

二つ目は、そういう状況の中で、私立学校だけを取り上げて殊更に特別の支援策を講じることについて、全く議論が尽くされていないから。自民党は、最初にこの法案を衆議院で審議しようとしたのですが、難しいとみるや突然、参議院先議で委員会に付託してきて、わずか一日で採決に持ち込んだのです。

委員会では否決されたのですが、今日の本会議では賛成多数で可決。衆議院へと回されましたが、会期ももうわずか。成立する見込みはありません。そもそも、実績づくりのパフォーマンスではないかと疑われる所以です。

いや、それで、私が珍しく本会議場で吠えてしまったのは、法案の反対討論に立った民主党の神本美恵子議員に対して、自民党のある議員があまりに酷い態度に出たから。ここで説明するのもはばかられるので具体的には書きませんが、国会の本会議場でとる態度ではないし、そもそも一人の大人としてとるべき態度ではありません。あまりに酷かったので、耐えかねてその議員に対して吠えてしまったのでした・・・。

もちろん、政策に関する真っ当な議論は大歓迎です。本会議場のヤジも、政策に関する建設的なヤジであれば歓迎です。しかし政策に全く関係ないところで、汚い言葉を使って同じ国会議員を罵倒するようなヤジは許せません。残念ながら、自民党席から飛んでくるのはそんな下品なヤジばかり。本当に残念です。

ということで、今日は本会議場でかなり熱くなってしまいました。せっかく今日は気温が下がって涼しかったのですけどね(苦笑)。