石橋みちひろのブログ

「つながって、ささえあう社会」の実現をめざす、民主党参議院議員「石橋みちひろ」の公式ブログです。

ILO活動推進議連の役員会にて

2011-08-09 23:19:52 | 活動レポート
今日の朝8時から、ILO活動推進議員連盟(ILO議連)の役員会を開催しました。




今日のスペシャルゲストは、ILOアジア太平洋地域総局(在タイ・バンコク)の山本幸子総局長。アジア太平洋地域のILOのトップです。夏休みも兼ねて日本に滞在されていた山本総局長に、少しばかりお時間をいただいて、アジア太平洋地域におけるILOの現状と課題、そして、12月4~7日に京都で開催される第15回アジア太平洋地域会議の主な議題などについて話しを聞かせていただいたわけです。

山本総局長からは、特に、アジアの経済成長の裏側で、格差が拡大していることに対する懸念が示されました。広大なアジア太平洋地域の中で、地域間の格差、国と国の間での格差、そして国の中での格差がそれぞれ拡大しているとのこと。とりわけ、若年層の雇用問題が深刻化していること、児童労働問題が相変わらず蔓延していること、社会的保護(社会保障)の枠外に置かれている人々が大勢いることなどについて、ILOとして取り組みを強化しなければならないと述べられました。

ILOとしては、とりわけ国際労働基準の批准と実行を促進することが第一で、今後あらたなキャンペーンを展開する予定だとのことです。また、社会保護の強化についても、他の国際組織とも連携しながら個別具体的な取り組みを実施していくそうです。

12月のアジア地域会議では、これらの課題が重要な討議テーマになる模様です。とりわけ、国際労働基準にはしっかりと時間を割いて議論したいとのことでしたので、期待したいですね。

なお、今回の東日本大震災を受けて、会議二日目の12月5日に、日本政府主催のスペシャルセッションを開催することになったそうです。このような大規模な自然災害の後で、被災された皆さんへの労働・雇用・社会保障等の分野での支援をどのように行うべきか、今回の経験を踏まえて議論する場になるようです。

アジア太平洋地域は、地震、津波、台風など、自然災害の多い地域ですから、ILOアジア太平洋地域総局としても取り組みを強化してきています。京都で建設的な議論が出来るといいですね。

今日の役員会では、ILO議連としても12月のILO地域会議を全面的に応援していこうという方向も確認しました。この機会に、ディーセントワークをはじめとするILOの重要課題について、国会議員の皆さんにもしっかり共有してもらえたらと思っています。