石橋みちひろのブログ

「つながって、ささえあう社会」の実現をめざす、民主党参議院議員「石橋みちひろ」の公式ブログです。

沖縄の「民泊」について

2009-08-21 22:41:54 | 雑記
今日、沖縄で、沖縄総支部の濱本委員長と雑談をしていた時に、沖縄の伊江島(人口は約5千人だそうです)で始まった「民泊」についてお話を伺いました。

民泊とは、そもそも2002年から試験的に、修学旅行生を島に受け入れたのが始まりだとか。修学旅行生が3~4名のグループで個人の家庭に泊まり、農業、漁業、商店、食堂などの家業を家族と共に実体験するそうです。初年度、わずか3校約400名の受け入れで始められたのが、口コミでその良さが広がり、今では年間2万人以上となっているそうで、伊江島の皆さんの貴重な収入源になっているとのことです。

そもそも、なぜ伊江島の皆さんが「民泊」を始めたのか、興味のあるところですが、ネット上の情報によると、島に大きなリゾートを誘致するのではなく、普段の島民の生活を共にすることによって、環境を大切にしながら、島民と(都会の)若者たちがお互いを理解して行く道を選んだ、ということのようです。濱本委員長のお話では、学校で不良のレッテルを貼られた子どもたちや、学生生活に行き詰まって自殺を考えた生徒などが、この民泊に参加して立ち直った、というお話がたくさんあるそうです。初年度が終わった後、多くの島民の皆さんが「(子どもたちの世話が大変なので)もう来年はやりたくない!」とおっしゃったそうですが、学校側の強い要望で継続して、その後、安定して拡大していった、ということでした。

今では、伊江島以外の沖縄の島々にも広がりつつあるこの民泊、とってもいい取り組みだと思いました。沖縄の離島経済の振興にもなりますが、何にもまして、地元の皆さんと、都会の子どもたちが触れあって、共生しながら、自然と環境を考え、そして生き方を考える、それがとってもいいと思うのです。こういう取り組みがどんどん広がって、人と人、沖縄と他の地域とのつながりが強まっていくといいですね。


NTT労組西日本本部沖縄総支部大会で挨拶しました

2009-08-21 21:58:11 | 活動レポート
今日は、沖縄県浦添市の「でだこホール」で開催された、NTT労働組合西日本本部・沖縄総支部の定期大会でご挨拶させていただきました。

今年4月に、来年7月に向けての取り組みを本格的に開始させていただいて以来、沖縄には早くも3回目の訪問となりました。それまでの人生43年間で、たった一度しか訪問できなかった沖縄に、5ヶ月で3回も訪問できたのですからありがたいことです!

特に、これまでの2回の沖縄訪問は、それぞれ今後の私の活動に大きな影響を与えてくれました。

まず、5月の訪問で、初めて沖縄総支部の皆さんや、情報労連沖縄県協の皆さんとお会いさせていただいたのですが、その時、沖縄総支部の濱本委員長からいただいた次の言葉が、今も私の心に刻み込まれています。「石橋くん、沖縄の課題は二つ。一つは、米軍基地と平和の問題、もう一つは、地域経済と雇用の問題。この二つの課題を忘れずに、ぜひがんばって下さい。」 その後、沖縄の基地問題や経済の状況について調べて見ると、国土の0.6%しかない沖縄に、在日米軍基地の75%が集中している現実や、県民所得が約209万円で全国最低、失業率は7.5%で全国最悪、有効求人倍率も0.28倍で全国最低という、厳しい沖縄の状況をあらためて確認したわけです。

そして、6月には、情報労連が主催した「沖縄ピースすてーじ2009」で、全国から集まった仲間たちとともに、17キロの嘉手納基地周回行動、普天間基地の見学、そして戦跡学習ツアーなどの平和行動に参加させていただきました。嘉手納基地の巨大さを足で実感し、戦闘機の離着陸の爆音のすさまじさを耳で確認し、市街地のど真ん中にある普天間の危険さを目で確認したこの沖縄ピースすてーじで、私は濱本委員長がおっしゃった二つの課題を、実際に私自身の五官で感じさせていただくことができたのです。「沖縄の戦後はまだ終わっていない」と良く言われますが、沖縄の現実は、言葉では表せないほど厳しいものでした。

今日の挨拶でも、あらためて沖縄総支部の皆さんに、濱本委員長がおっしゃった沖縄の課題を胸に刻んで、しっかりと活動していきます!とお約束してきました。沖縄の問題は日本の問題ですし、沖縄の人々の問題は私たち日本人みんなの問題です。今後の平和問題や米軍基地問題への取り組みに、ぜひ皆さんも力を貸して下さい!