■ミステリークロック/貴志祐介 2018.4.2
2018年版 このミステリーがすごい!
国内篇 第4位 ミステリークロック
人の嗜好は、ひとそれぞれだ。
それを強く感じた。
「ゆるやかな自殺」は、水鉄砲の使い方に笑ってしまった。
「ミステリクロック」、この作品は、マニアの人には、メチャメチャ面白いのであろうが、ぼくには、少々長すぎる。緊張を持続するのが難しかった。
「コロッサスの鉤爪」は、面白く読むことが出来た。
「いいや。ミツオは無類の酒好きだったがな、組長に言われて、すっぱりと禁酒したんだ。
この調子で酒を飲み続けるのは、てめえの首を絞めてるようなもの----ゆるやかに自殺しているのと同じだぞってな」
組長の知り合いだろうが何だろうが関係ねえ。ヤクザの面に唾を吐きかけたら、後はもう、どっちかが死ぬって結末しかねえんだよ」
「歯に衣着せず申すなら、駄作凡作愚策ゴミ、金と時間の無駄遣い」
「芸術が生き長らえるためには、溢れるばかりの金を持つパトロンか、多少なりとも現実を見る能力のある人間が必要なんですよ。『眼を開いて夢を見る』人間がね」
「きれいはきたない。きたないはきれい」
「お二人は、息がぴったりですね。良い警官と悪い警官ならぬ、馬鹿な探偵と賢い探偵が、漫才を演じつつ、巧みにカマをかけて、容疑者を追い詰めていくわけだ」
馬鹿な探偵だと、純子は、むっとする。
『 ミステリークロック/貴志祐介/角川書店 』
2018年版 このミステリーがすごい!
国内篇 第4位 ミステリークロック
人の嗜好は、ひとそれぞれだ。
それを強く感じた。
「ゆるやかな自殺」は、水鉄砲の使い方に笑ってしまった。
「ミステリクロック」、この作品は、マニアの人には、メチャメチャ面白いのであろうが、ぼくには、少々長すぎる。緊張を持続するのが難しかった。
「コロッサスの鉤爪」は、面白く読むことが出来た。
「いいや。ミツオは無類の酒好きだったがな、組長に言われて、すっぱりと禁酒したんだ。
この調子で酒を飲み続けるのは、てめえの首を絞めてるようなもの----ゆるやかに自殺しているのと同じだぞってな」
組長の知り合いだろうが何だろうが関係ねえ。ヤクザの面に唾を吐きかけたら、後はもう、どっちかが死ぬって結末しかねえんだよ」
「歯に衣着せず申すなら、駄作凡作愚策ゴミ、金と時間の無駄遣い」
「芸術が生き長らえるためには、溢れるばかりの金を持つパトロンか、多少なりとも現実を見る能力のある人間が必要なんですよ。『眼を開いて夢を見る』人間がね」
「きれいはきたない。きたないはきれい」
「お二人は、息がぴったりですね。良い警官と悪い警官ならぬ、馬鹿な探偵と賢い探偵が、漫才を演じつつ、巧みにカマをかけて、容疑者を追い詰めていくわけだ」
馬鹿な探偵だと、純子は、むっとする。
『 ミステリークロック/貴志祐介/角川書店 』
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