12月6日
日経平均 2万3354.40円(+54.31円)
TOPIX 1713.36(+1.95)
出来高 10億5492万株
長期金利(新発10年国債) -0.015%(+0.025)
1ドル=108.66円(0.22円高)
12月2日 2万3529円 9億4696万株 1兆6942億円
12月3日 2万3379円 10億7475万株 1兆9566億円
12月4日 2万3135円 10億8504万株 2兆0673億円
12月5日 2万3300円 11億5389万株 2兆0375億円
12月6日 2万3354円 10億5492万株 1兆7909億円
■株探ニュース 2019.12.7
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今週の【早わかり株式市況】続伸・一時年初来高値、米中対立思惑で乱高下も国内経済対策で盛り返す
■今週の相場ポイント
1.日経平均は2週連続で上昇、米中対立の思惑で不安定な動きも後半立ち直る
2.週初は全般リスクオンに傾き、日経平均は大きく上値を追い年初来高値更新
3.その後は米株市場波乱含みで引きずられるも、経済対策決定が拠りどころに
4.26兆円規模の経済対策を好感する形で建設や鉄鋼株が買われ全体を支える
5.週末6日の動向が週間騰落を決める状況となったが、プラス圏着地を果たす
■週間 市場概況
今週の東京株式市場は日経平均株価が前週末比60円(0.26%)高の2万3354円と2週連続で上昇した。
今週は米中対立を巡る報道に右往左往する展開となったが、米国株が波乱含みの調整をみせたにも関わらず日経平均は頑強ぶりを発揮し、結局小幅ながら前週末終値を上回って着地した。
週明けの2日(月)は、前週末の米株安の影響をこなし、中国景気の減速懸念後退や米年末商戦に対する期待を背景に日経平均は3営業日ぶりに上昇し、年初来高値を更新。
3日(火)はISM製造業景況感指数の悪化を受けた米国株市場の大幅安を嫌気する形で反落、下げ幅は一時340円を超えたが大引けは下げ渋った。
4日(水)は連日で下値を模索、為替の円高進行も逆風となり、日経平均の下げ幅も大引け段階で240円超と前日を上回った。
5日(木)は前日の米株反発を受けリスクオフの巻き戻しで買い優勢に。
香港や中国株が堅調な値動きをみせたことも投資家心理を改善させた。
また、この日閣議決定される26兆円規模の大型経済対策への期待感から、内需の建設や鉄鋼株などが買われ、全体相場を押し上げた。
この時点で日経平均の週間騰落は前週末比6円高とほぼフラットの状態。
週末の6日(金)はリスク選好ムードを維持、前日に続き経済対策を拠りどころに建設株が強さをみせるなどで日経平均は続伸し、週間でもプラス圏を確保した。
■来週のポイント
12月15日に予定されている対中制裁関税第4弾の発動が迫っており、来週も米中対立を巡る思惑で不安定な相場が続きそうだ。
ただ、第1段階の合意に至れば、日経平均は再び年初来高値を更新し、昨年10月の高値2万4448円を目指す展開が期待される。
■日々の動き(12月2日~12月6日)
12月2日(月) 3日ぶり反発、中国景気減速懸念の後退で高値更新
日経平均 23529.50(+235.59) 売買高9億4696万株 売買代金1兆6942億円
12月4日(水) 続落、米株安や円高で下値模索も後半下げ渋る
日経平均 23135.23(-244.58) 売買高10億8504万株 売買代金2兆0673億円
■【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数上位5テーマ)
1 (1) 5G
2 (3) 人工知能(AI)
3 (2) セルロースナノファイバー(CNF)
4 (10) 国土強靱化
5 (30) 教育ICT 官民一体で教育改革を推進へ
※カッコは前週の順位
株探ニュース(minkabu PRESS)
■モーニングスター 2019.12.7
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株式週間展望=週後半に値幅拡大も/市場はトランプ言動見透かし、15日追加関税発動期限へ向け騰落余地
東京株式市場では日経平均株価が高位を維持している。
米中貿易協議をめぐる強弱観が対立する一方、市場参加者も減る中で閑散に売りなしといった様相だ。
ただ、中国からの輸入品17兆円相当を対象とする米国の追加関税の発動期限が15日に迫るため、来週(9~13日)は週末13日のメジャーSQ(特別清算指数)算出に向け静かな相場が活気づく展開も想定される。
今週(2~6日)の日経平均は前週比60円高の2万3354円と、小幅に上げて取引を終えた。
目前と考えられてきた米中協議の合意について、トランプ米大統領が来年の大統領選後に持ち越す考えもあることを示唆。
これにより、日米の主要株価指数が軟化した。
もっとも、良好な需給環境を背景に下値は堅く、日経平均もいったん割り込んだ25日移動平均線をすぐさま奪回する値運びとなった。
米中協議の進展期待は足元で復活しており、来週も前半にかけては市場心理が大きく崩れる心配は薄い。
もちろん、協議に関する極めてネガティブなニュースが浮上すれば話は別だが、それを予想するのは難しい。
このため、2万3500円どころの突破をじわりとうかがう動きを視野に入れたい。
しかし週後半に関しては一転し、需給次第で上下両方向に幅が出る可能性がある。
ロス米商務長官は、15日までに中国との貿易交渉が合意に至らない場合は、関税を引き上げる意思をトランプ大統領が明確にしていると発言している。
市場でも「15日」は強く意識されており、接近するにつれて慌ただしさを増すことは十分に考えられる。
一方、米国の姿勢は中国へのけん制にすぎないという見方も強い。
選挙モードに入ったトランプ大統領にとって、このタイミングで事態をこじらせることでのメリットはない。
それを見透かすマーケットでは、リスクオフに傾くよりもむしろ、追加関税先送りのアナウンスを先取りする買いが加速してもまた不思議ではないだろう。
いずれにしても、日経平均は11月以降は比較的狭い領域でもみ合ってきた。
いったん上下どちらかに放れる可能性があるため、来週の想定レンジは2万2700~2万4000円と広めにとる。
景気敏感株はハイリスク・ハイリターン。
建設など経済政策絡みの内需株の強調継続性も注目される。 (市場動向取材班)
提供:モーニングスター社
株価の今後の動向を予想するとき、何が起こるか分からない一寸先は闇である経済状況を考えに入れないなら、過去の蓄積されたデータから分析されたチャート予想が一番合理的か。
「日経平均、年末にかけてチャート上では当然の押しか」とでた。
新年、美酒に酔うことが出来るか。