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一生仮宿

直腸癌切除後の排便障害で不自由な生活を送っています。
楽しみは酒と読書。

飲めば都

2014-05-24 12:54:04 | 読書


内容(「BOOK」データベースより)

人生の大切なことは、本とお酒に教わった―日々読み、日々飲み、本創りのために、好奇心を力に突き進む女性文芸編集者・小酒井都。新入社員時代の仕事の失敗、先輩編集者たちとの微妙なおつきあい、小説と作家への深い愛情…。本を創って酒を飲む、タガを外して人と会う、そんな都の恋の行く先は?本好き、酒好き女子必読、酔っぱらい体験もリアルな、ワーキングガール小説。


北村薫 著

「人生の大切なことは、本とお酒に教わった」

良い言葉です、お酒はともかく本にはずいぶん教わりました。

まだインターネットがない頃、本だけが知識の源でした。

その割には知識がありませんが・・・

今はNetで新しい事柄を知ってもそれを覚えようとは思いません。

大雑把な単語だけを入れればいつでも検索できます。

Netの中に大量の情報がある代わりに、頭の中はだんだん軽くなっていくような気がします。

紙の本を開いてるとなぜか落ち着きます。

Webで読む文字は急かされているような気がします。

紙の本の編集者さん頑張ってください。

私も「日々読み、日々飲み」本と酒の消費に励みますから。

この本の主人公、小酒井都のようにブラックアウトするくらい飲んでみたい。




古本屋

2014-03-13 13:30:32 | 読書
昨日は天気が良かったので歯医者の帰りに古本屋さんへ。

早川SF文庫三冊、日本人作家の文庫三冊、計六冊購入してきました。

日本人作家の三冊はもう読み終わり、SF文庫三冊が残るのみ。

翻訳小説は読むのに時間がかかるので数日は楽しめそうです。

最近は本を読んでいても悪役が出てくる話は途中で嫌になります。

先日も「下町ロケット」を読みましたがドロドロした人間の欲が嫌になりました。

読むまで知らなかったのですが作者は「半沢直樹」の原作者池井戸潤。

妻が買ってきたから読んだけど、自分では買わないジャンルの小説です。

あがり

2014-02-18 12:03:12 | 読書
舞台は“北の街”にある蛸足型の古い総合大学。語り手の女子学生と同じ生命科学研究所に所属する幼馴染みの男子学生が、一心不乱に奇妙な実験を始めた。夏休みの研究室で密かに行われた、世界を左右する実験の顛末は。第1回創元SF短編賞受賞の表題作をはじめ、少し浮世離れした、しかしあくまでも日常的な空間―研究室を舞台に贈る、大胆にして繊細なアイデアSF連作全6編。


松崎有里 著

表題作「あがり」は第1回創元SF短編賞受賞。

読み始めから星新一を思い出しました無駄のない文章。

落ちのつけ方もよく似ている。

違うのは救いようがあるのかないのかよく分からないところ。

読んでいて面白いのだが後味は全体的に悪い。

ハッピーエンドならいいなと思いながら読んでいたのだが、途中から期待しなくなってしまった。

ただ最後の短編「へむ」だけはほのぼのできる所があった。

星新一のSSはハッピーエンドの大逆転と、バッドエンドの大逆転があり最後までわくわくして読んだが、
松崎有里は科学者の目で書いているから大逆転はないのだろう。

でもこの短編集はどうにでも読める
        ↓
勝手にハッピーエンドにする・・・・できそうな終わり方だから
        ↓
読後感のいい連作短編

自分でハッピーエンドを作ろう。





書楼弔堂 破暁

2014-02-06 14:48:25 | 読書


明治二十年代の半ば、雑木林と荒れ地ばかりの東京の外れにて、日々無為に過ごしていた高遠は異様な書舗(ほんや)と巡りあう。
店の名は、書楼弔堂(しょろうとむらいどう)。 古今東西の書物が集められたその店には、最後の浮世絵師月岡芳年から書生時代の泉鏡花まで、迷える者達が〈探書〉に訪れる。
変わりゆく時代の相克の中で、本と人の繋がりを編み直す、書店シリーズ、第一弾!


京極夏彦はやっぱりこうでなくては。

京極堂シリーズ、巷説シリーズの面白さを再び味わえました。

単行本は値が張るので買うのを躊躇しましたが買ってよかった。

話の中に懐かしい名前も。

江戸、明治、大正、昭和と繋がりながら京極夏彦の世界ができそうです。

書店シリーズ続編期待。

途中に入る挿絵でちょっとドキリとした私はやっぱり臆病者。

東京ピーターパン

2014-01-08 10:30:45 | 読書


小路幸也 著

平凡な日常をそれなりにこなす印刷会社のサラリーマン・石井は、人身事故を起こし、パニックで逃げてしまう。伝説のギタリストでありながら、今はホームレスの辰吾、メジャーを夢見るバンドマン・小嶋を巻き込んで辿り着いた先は、寺の土蔵。そこは引きこもりの高校生・聖矢の住処だった。年齢も人生もバラバラ、けれど唯一の「共通点」を持つ彼らが出会ったとき、起こった「キセキ」とは―!?小路幸也が描く大人の青春小説!!


昨夜、妻が文具屋に行くというので車に便乗。

ついでに近くの書店に。

小路幸也の本を二冊買ってきました。

悪人が出てこない話は読んでいても安心できます。

音楽をしてる人だと登場人物の気持ちがより分かるだろうなと思いながら昨夜のうちに読んでしまいました。

冬の夜バーボンのお湯割りを飲みながら本を読む。

なかなか良いシチュエーションです。

座っている椅子が台所の椅子でなく書斎の椅子ならもっといいのですが、残念ながらそんな気の利いた物はありません。

本の中に入りきっていれば周りは見えないからどうでもいいです・・・・・負け惜しみ。

話は変わりますが年末宝くじ前後賞合わせて7億円。

いつも妻が買い物をしているショッピングセンターの宝くじ売り場から出たようです。

宝くじを買ったことのない私には縁のない話ですが、七億円もあれば立派な書斎が・・・・・