諸葛菜草叢記

 "窓前の草を除かず“ 草深き(草叢)中で過ごす日々の記

 春 扇 (はるおおぎ)~#

2020-04-14 14:57:02 | 日記・エッセイ・コラム

  

  愛称(あいしょう)を 春扇(はるおおぎ)なる 根深ねぎ

        不妊症(ふにんしょう)にて 胤(たね)は無かりし

                                   -夢蔡ー

 「春扇」という根深ネギです。 写真は3月の上旬の出荷前のもの。

 見事に、同じ太さで生えそろっております。

  出荷時期の始まり頃に、親切な農家さんから頂きます。

 まだ、寒い日もありますので、すき焼き・鍋物に致しますと抜群ー!

 

  5月連休ころまで、放っておくと、写真のごとくなります。

 

    ねぎ坊主 連れ立ち歩き 出しそうな

            空にとけゆく 遠き峰まで 

                        ー夢蔡ー

  見事な「開花」ではありませんか。

  誰しもが、来年もこのねぎと同じものが作りたい、

  故に、このねぎの”種”が欲しいーと思うのは人情です。

  写真では,良くわかりませんが、ネギは、小さい花の集まりです。

  黄色い部分が雄しべで、雄しべ6個と、雌しべひとつで、

  一個の花です。(「牧野植物図鑑」参)

  一個いっこが受粉すれば、相当な種が出来ます。

 蝶々も花蜜を吸って、受粉を助けております。

 葱坊主が、枯れるのを待って、 【種】を取り出し、

 試しにやってみましたが、、発芽しませんでした。

 

 以下ググってみました。

 今年に撒いた種は、雑種第一代(First filal generation)

 F1品種とかいうものであります。別々の特徴を持ったネギを

 人為的にかけ合わせて作り上げた【種 たね】です。

 その第一世代に限り、安定した収量が得られるのです。

 しかも、そのためには、多肥料を前提に作られております。

 加えて、「自分の花粉では、タネができないように、

 工夫されております。」

 現代の農業は、F1品種、化学肥料、農薬が、3点セットです。

 

 こうした【種たね】の生産は、その植物の「原産国」が、最適とか。

 日本の特に消費が多く主要な野菜、トマト、ナス、キュウリetcの

 主要14品目は、原産国は全部、海外です。

 交配の9割がたは、海外で行われているということです。

 

 世界が、平穏無事な時であれば、それはそれでいいでしょう。

 しかしながら・・・

 コロナ・パンデミックが、世界の国々を襲ている今日ー!

 【種 たね】だって、安全に流通出来るかどうか・・です。

 

 さらに、食料自給率の低い「にっぽん」・・・

 本日の週刊誌の新聞広告に、「食料危機・・」の文字が、

 踊っておりました。

 

 

         -------<了>--------

 

 

 


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