諸葛菜草叢記

 "窓前の草を除かず“ 草深き(草叢)中で過ごす日々の記

菜花の道を行けど

2020-04-11 15:23:59 | 日記・エッセイ・コラム

    

   雉鳴くや 我関せずと 婆(ばば)ふたり  -夢蔡ー

          鷺立つ野辺の 春の夕暮れ  -東行-

 

   いまやー! 世は”コロナ禍”で騒然としております。

   買い物は、出来るだけ出ない。宅配に頼る。

   散歩の途中に、人とのすれ違いは、2メタ―以上離れる。

   関東平野北隅の旧村は、人口密度は低く、高齢化率も高い。

   しかし・・!

   新興の市街化地域には、それなりに密度は高い。

   現に、地区名を聞くだけで、およその距離が分かる所で、

   ”コロナ禍”が発生した。

   いつ、ここの生活空間に到達してもおかしくない。

 

  菜花の向こう側で、白鷺は、平然と生きている。

  生態系が貧困で、食料は満足ではないが、

  さしあたっては、”コロナ禍”のような状況はない。

 

 *注( 「領有宣言」のために、羽を広げ鳴かんとしている。

        雌キジは、雑草群落の奥にかくれている。)

 

  古る社(やしろ) 雉子(きぎす)詣でる 朝(あした)哉

                         -夢蔡ー

  ー 早朝に、甲高い声がが聞こえます。いい目覚ましです。

  今のところ、農作物の被害はない。農家が、邪魔にしない。

  雉にとっての外敵はいないようだし、繁殖率は高くないようだ。

  故に、まだ、共存の領域に居る。

 

   蝙蝠も 出でよ浮世の 華に鳥   芭蕉

   (こうもりも いでようきよの はなにとり)

   「暗いところで、くすぶっていないで、

     出ておいで、こうもりさんよ・・・・」

 

  蝙蝠の「蝠」は、福に通ずるとか言って、珍重されたとか。

  コロナ・ウイルスの諸元のごと言われておりましたが、

  真偽はわかりません・・・。 しかし・・・

  生物界での無制限の「共存」というのは、注意深くー!

  とも言えるのではありませんか。

  人間中心の自然界に対する付き合い方は、注意深く

  あらねばならない。

  過度の「改良・改革」は、 やがて改悪につながる。

 

         

         ------<了>-------

 

     

 


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