雉鳴くや 我関せずと 婆(ばば)ふたり -夢蔡ー
鷺立つ野辺の 春の夕暮れ -東行-
いまやー! 世は”コロナ禍”で騒然としております。
買い物は、出来るだけ出ない。宅配に頼る。
散歩の途中に、人とのすれ違いは、2メタ―以上離れる。
関東平野北隅の旧村は、人口密度は低く、高齢化率も高い。
しかし・・!
新興の市街化地域には、それなりに密度は高い。
現に、地区名を聞くだけで、およその距離が分かる所で、
”コロナ禍”が発生した。
いつ、ここの生活空間に到達してもおかしくない。
菜花の向こう側で、白鷺は、平然と生きている。
生態系が貧困で、食料は満足ではないが、
さしあたっては、”コロナ禍”のような状況はない。
*注( 「領有宣言」のために、羽を広げ鳴かんとしている。
雌キジは、雑草群落の奥にかくれている。)
古る社(やしろ) 雉子(きぎす)詣でる 朝(あした)哉
-夢蔡ー
ー 早朝に、甲高い声がが聞こえます。いい目覚ましです。
今のところ、農作物の被害はない。農家が、邪魔にしない。
雉にとっての外敵はいないようだし、繁殖率は高くないようだ。
故に、まだ、共存の領域に居る。
蝙蝠も 出でよ浮世の 華に鳥 芭蕉
(こうもりも いでようきよの はなにとり)
「暗いところで、くすぶっていないで、
出ておいで、こうもりさんよ・・・・」
蝙蝠の「蝠」は、福に通ずるとか言って、珍重されたとか。
コロナ・ウイルスの諸元のごと言われておりましたが、
真偽はわかりません・・・。 しかし・・・
生物界での無制限の「共存」というのは、注意深くー!
とも言えるのではありませんか。
人間中心の自然界に対する付き合い方は、注意深く
あらねばならない。
過度の「改良・改革」は、 やがて改悪につながる。
------<了>-------
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