諸葛菜草叢記

 "窓前の草を除かず“ 草深き(草叢)中で過ごす日々の記

『傍から見れば、何の事やら・・?』

2008-12-25 14:57:55 | 日記・エッセイ・コラム

Ca390236                      【 行く川の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたる例なし。

 世の中ある人と栖と、またかくの如し。

    ( 中略 )

 知らず生まれ・死ぬる人、何方より来て、何方へか去る。また知らず、仮の宿り、誰が為にか、心を悩まし、何によりてか、目を悦ばしむる。その主と栖と無常を争うさま、言わば、朝顔の露に異らず・・・・・。】 

    鴨 長明   「 方丈記 」の  かの有名な冒頭である。『 有為転変 』・ 【 無常 】代表の、選手宣誓みたいなものである。長々と引用したけれど、『 それを、言っては、オシマイよ 』みたい部分で、人は、日々、結構、生々しく 生きているのが、本当のところだろう。【 暗 】の流れと、【 命の取扱い方 】(漱石)とを巡って、否応なしに、対決せざるをえない。

    何かと【イラダつ】ばかりの世相の流れである。そして、このイラダチは、自分の【赤手】=からぽの手 【空拳】=武器なしに起因していることは、事実であるから、余計、つのるいっぽうである。しかし、そう簡単に、あっさっりと【 悟り 】の境地には達しない。本屋に行けば、それなりの指南書が何冊も並べられているが、すれには組する積りはない。

    [ 傍から見れば、そうツッハてどうするのと、言うのだが…。 ]

  会社を6カ月まえに辞め、リタイヤの生活に入った。それまでは、一日の時間の殆んどが、自分の意思とは無関係に経過した。時に、面白い本にであっても、翌日の作業量のことを考えたりすると、遅くまで読み耽ることはなく、止めてしっまたものだ。 今日に至って、自分なりの自由な時間割での、他に気を廻す事のない生活ペースが、ヤット出来あっがきた。

  朝起きると、コーヒーを飲みながら、新聞をひろげ、まず見出しを追う。気になった記事は一応ナナメ読みする。時に、切り抜く積りでマークする。新聞読みながらだと、少しばかり、ウルサイが、テレビを、点いているのは、長年の習慣通りである。そっちの方がきになる。アレー?【 ほっとけない!】と叫んでいる。年金・医療・派遣切り・天下・・・・。問題は、幾らだってあるのだから、ネタには、事欠かないだろう。◆ 『 監視の手を緩めては、いけません。』『 今後の問題として、追求しなければなりかせん。』 コメンテーターは、しきりに憤慨してみせる。しかし、 何時だって、事後の問題として残されて、起こった事件に対して解決の方法が、具体的に見えてこない。これって、所謂 【 壁訴訟 】?だ。  不満を持った人たちへの完全なガス抜き作用にしか成らないではないか。

  新聞を読みながら、「ブツブツ」と言うことしきり。どうも世の中は、怪しい方向に向いて、(一般庶民にとっては、決して良くない)、奔っているとしかおもえない。

  三菱東京UFJ銀行   暴力団系に地上げ融資  住宅会社を迂回  他行と計216億円〔03~05年)  12月27日 朝日新聞 一面トップの見出し。

  何故、今頃になって、記事になったのだろう。記事の横には、資金の流れの系統図が掲載されている。念の入ったことであるけれど、地上げされた物件を、約432億で買い受けたのは、大手不動産会社と成っている。だけで、【実名】は伏せられている。しかし、このお話は、とっくの昔に、【噂の深層】付近では、流されているので、御案内の向きは、多い筈だ。

  怪しいと思うのは、このような、『大本営発表』に似た記事のあり方だ。大新聞がその気になって、『調査報道』をすれば、もっと多くの事実が、明らかになるだろう。この国のスキャンダラスな実態構造が、物の見事に浮かび上がってくるはずだ。◆ 何処かで、【情報の濾過装置】がはたらいている。誰に遠慮してか、情報の大部分が、事実上の伏字 となって、読者には、ほんの一部の事実しか提供しない。これは、【情報操作の方法】で、悪い方法である。

  怪しい川の流れは、絶えずして、川幅を増して来たような感じがする。 こんな川に、【淀みに浮かぶうたかた】の如く、流されっぱなしでは、たまりません。

  メタン・ガスの如くに 淀みに溜り留まって  ブツブツ言い続けましょう。

  

  

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