諸葛菜草叢記

 "窓前の草を除かず“ 草深き(草叢)中で過ごす日々の記

菜の花やさしく

2020-03-11 13:53:01 | 日記・エッセイ・コラム

 

  土手沿(ぞ)いの 陽だまりに咲く 菜の花に 

     胡蝶(こちょう)取り付き  喉(のど)潤(うるお)せり  夢蔡

 

  関東南岸部を、低気圧が、雨を降らせ通り過ぎた後、

  関東北隅は、北の風となります。冬越しのサナギから

  生えてから間もないのか、体長は、かなり小さい。

  よって、風に流される。

  気候が安定せず、長く草の下に潜んでいたか・・⁇ 

  菜の花に取り付き、蜜を吸っていた。

  結構、長い時間であった。

 

   畑は、春耕の時期である。

   苦土石灰・化学肥料が撒かれて、トラクター深耕する。

   畑回りは、除草剤が行き届く。

   蝶が生活する快適な環境ではない。

 

 堤の菜の花群落は、いよいよ盛んになってきました。

 蝶たちにとって、ここが、一生の住まいなのであろう。

 

   ふるさとは 泣けとごとくに 菜花かな  夢蔡

     

      これで----<了>--するところ

  

   *本日は、3月11日 PM3:00 東日本大震災発生の日。

    町内の拡声器放送で、黙祷の合図.  合掌

  

   世を挙(こぞ)り 心傲(おご)ると 歳(とし)久し

  天地(あめつち)の 譴怒(いかり)いただきにけり

                       -北原白秋ー

   天譴(てんけん)論=儒教的な天罰論なるものがあって

  「大災害などは、腐敗堕落した社会への天罰」とした。

   白秋の短歌は、これを下敷きにしている。

   「天地の怒り」とは、関東大震災である。

   こんにち、天罰論的発想は、いかがなものと

   思われますがーーー。

     *【 譴 】ケン

       ①とがめる ② しかる ③ いかり

              「新選漢和辞典」(小学館)

   しかし・・

   復興五輪とかいって、

   競技etc設備の、兆円越えの大過剰投資を見れば、

   白秋の短歌 前 「十七文字」は、参考になる

   警告の言葉かもしれません。

   

 

        ------<了>-------

   

 

   

 

 

 

        



最新の画像もっと見る

コメントを投稿