ドクダミは、跋扈する花である。到る所に生える。樫ぐねと家の間の空き地、歌壇の隙間に入り込んだら、他の花を圧倒うする。普段は、雑草として、処分されます。しかし、根・茎・葉共に、薬効がある。腫れ物に葉を揉んで付けておくと、膿を吸い出してくれる。試してみたことがありますが、実際に、よくききます。このように、毒を矯める・止めるから、ドクダミとなったとされていますが、名前で、損をしています。
十薬の 四つの花びら よごれざる 〔友 次 郎)
白い四つの花びらは、笣(ほう)と呼ばれる葉が変形したものです。真ん中に立ち上がっている黄色い穂状のものが、小さい花の集まりです。
日影の小暗がり、ドクダミの群落、無数の純白の花をつけております。星をちりばめた、少宇宙のようです。
ザクロの花に、杞 陽さんは、ラスコリニコフの燃ゆる瞳を見ました。長編「罪と罰」には、ソーニャという大変に美しい女性が、登場します。彼女は、貧しいがゆえに、苦界で生活の糧を得る不幸な日々を送ります。ソーニャは、敬虔なキリスト教徒です。罪を犯しつも、ラスコリニコフは、自分を正当化することに、必死です。そして、愛するソーニャに救いの手を伸べようととします。二人は、惹かれあっているのですが、彼女にしてみれば、受け入れ難いところです。▼ 私は、そう熱心な読者でなかったので、ラスコリニコフの煩悶など、飛ばし読みして、ソーニャと、何時ハッピーエンドにかるか、追っかけたりしたものです。しかし、最後の最後でした。、エピローグで、二人の愛は、やっと成就します。
十薬の 白き十字は ソーニャの祈り (夢 蔡)
俳句でもなんでも在りません。ただ、七五調で言ってみただけです。
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