春分 3月20日(14時14分) 「暑さ寒さも彼岸まで」 と言っても、いまだ寒さの勝ちです。春色に染まりません!。景色が整いません。
水仙は、年明け直ぐくらいのタイミングで、話題にするのが良いのですが、健気に良く咲着続けておりますので、まずは、写真にいたしました。ー
水仙の花のみだれや藪屋敷 ー惟 然 (芭蕉門下十哲の一人)。まるで、我が狭庭を見られている様な俳句であります。最初に咲いたには、2月の初めの厳冬期でした。4時過ぎに日が落ちておりましたが、短い日の中で良く咲きました。今は、日照時間が、一時間以上延びました。まだ、咲き続けております。
水仙や 日照延びて 咲き疲れ ー夢蔡ー
いまだ笑わぬ 山路歩きて ー途穂ー
▲【ス イ セ ン 】 ひがんばな科 学名 Narcissus Tazetta L. 大昔、遠く南欧の地中海地方の原産地から、シルク・ロード経由で中国に運ばれた。そして、日本へはるばるとやって来た。
「スイセンは、中国名「水仙」の音読みです。この草が、海辺を好んで良く育つことから、“水仙”と名づけられた。仙は仙人の仙で、この草が、俗を脱している海辺に住む仙人に擬えているのだろう。」(牧野富太郎 「植物知識」)
▲【Narcissus】は、麻痺の意。この草には、ナルキッシネと言う毒成分がある。【Tazetta】は、イタリア名の「小皿」の意。花中の副花冠が「小皿」に見える。ナルキッシネ=ナルシス。
水仙の花言葉ーーうぬぼれ・自己愛・エゴイズム=“ナルシスト”ー
かんばしくない花言葉は、自分の姿に惚れ惚れとして他を省みなかった神話のナルシスのせいである。有名な話だから詳細は略。
▲ 6枚の花弁が見えるが、外列3片は萼。内列3が花弁。花中央に副花冠があり、雄しべ・雌しべが収納されているが、実を結べない。すべて球根による“クローン増殖”である。
スイセンの花を中国では、金盞銀台(きんさんぎんだい)と呼ぶ。すなわち、銀白色の花の中に、黄金の盞(さかずき)が載っている形容である。(牧野富太郎)
▲写真を更に拡大。すると、黄金の盞(さかずき)が浮かび上がった。花より放つ佳香と相まって、自然の造化の妙に感動する。美味し酒に乾杯ーー
本日はこれにてーー了ーー
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