あたゝかき十一月もすみにけり (草田男) ▼ 霜月ーいきなりの“大陸性大寒気団”襲来です。(←11月中頃の予想は、暖冬傾向だったけど) 日中の気温10℃位ですと、身が縮み、活動力が低下いたします。(←東北・北海道の方々の苦労は半端ではありません・・)▼ この程度の寒さは、身が引き締まってイイと言う人もおりますもので、気候にも、“好き嫌い”と言う主観的要素が入りますかナ・・。
公園の 小路に落ちし まてば椎(しい) 踏み砕かれて 生命(いのち)終(しま)いぬ ー夢蔡ー
▲ 【 マ テ バ シ イ 】 「“まてばじひ” 実は、3cm程あり“椎の実”より大きい。生まのものは渋いが、煮るか炒れば食べられる。南国の子供達は、この実をとって、コマを作って遊ぶ。葉も実も椎ずっと逞しくむしろ樫にちかい。」 (虚子編 新歳時記「花鳥諷詠」より) ▲ 「“待てば椎”になれます」、との俗説あり。(掲載写真は、11月15日頃に撮ったものです。)
抜き足の 腹へり鷺や 冬ざるる ー夢蔡ー
ちゃぶ台かこみ 円(まる)き団欒(だんらん) -群峰ー
▲① 冬になると、沼の水はすくなくなる。(←稲作用の灌漑用水の溜め池だから、ここまでは普通。) ▼ 大規模土地改良が実施されると、田圃の様相が一変する(←沼の水の利用価値が低まった。) 川から水を引き込んだ “溜池”には土砂が溜まる。*かい-ぼり 【掻い掘り】 (広辞苑・参) (←今は 死語 となりました。 )
過ぎたるが 及びおよびて メタボかな ー夢蔡ー
貧しさ分かつ 時代(とき)の哀しさ ー哀史ー
▲② カルガモの食事する姿。沼のカモ達は、一ヶ所にねらいを定め、数羽~十数羽が集まり、沼底の土を嘴と足を使って回転してかき回します。水底の冬芽となった浮き草、時にはドジョウが口に入るのでしょうか。--
▲③ 離れた所から、見ていた鷺は、脅かしながら近づき、浮き上がった“エサ”を横取りします。(←沼底の生態系は貧相なので、結果は悪そうですが・・・・。)
▲④ サギには、カモの芸当は出来ません。「 オマ~エー 怠けていないで、早く回れヨ~」
“へら鷺や水が冷たき歩き様” (一茶) ▼ 小林一茶も、江戸←→信州を行ったり来たりの“歩き様”。身をかさねた俳句に感じ入ります。
▲⑤ 「現在は農業用水ばかりでなく、景観等、多数の生物の棲息繁殖地として、生態系の保全に欠かせない地域資源です。」 (←沼の看板より)
「だったら~ どうして~こんなに腹がへるのかナァ~」
ー近頃では、本来は内陸の沼川に棲息するコサギが、海岸付近に進出して、養殖生簀の網にふらふら不器用に止まって、浮き上がる魚を狙って姿が見られるとか・・。とかくこの沼川は住みにくいーのでしょうー
十一月 (November) 一個の疲労困憊を十二分したものの第十一番目。 (ピアス「悪魔の辞典」より)
------ <了>ーーーー
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