山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

勿体ないと謂うなかれ

2023年09月17日 | 山菜料理

 諸般の事情により、夕食のメインディッシュを担当することになった。

 今回の場合、素材は最初から決まっている。鶏のもも肉だ。

       冷凍庫に保管しておいたものを解凍中

 了解! と言ってみたものの、先日の焼き鳥をはじめとして、鶏肉料理は、最近いろいろやっているんだよね。さて、何を作りましょうか。

   ポクポクポクポク チ~ン

     チキンソテー ワサビ風味

 このところ続いているワサビ料理と鶏肉料理のコラボレーションというのも面白いんじゃないかい。そう思いついたんですね。

 で、調べてみると、色々ありました。簡単に分類すると3種類です。

 1つ目が、下ごしらえのうちからワサビを使うもの。

 2つ目が、調理の途中からワサビを使うもの。

 3つ目が、調理の後でワサビを使うもの。

です。

 で、その1と2には注意書きがあって、『熱を通せば辛味が飛ぶ』ということを前提にした調理で、『ワサビの風味を楽しむ』のだそうだ。

 言いたいことが分からないでもないけど、多分、辛味がすっかり飛んでしまう『その1』は却下ですね。

 辛味を抜いたワサビなんて、アクションを抜いたジャッキーチェンを観ているようなものです。

 残る2つですけど、まあ試してみるか。

 とにもかくにも、やってみないことには分からないってもんだ。

 それでは、調理スタート。

 下ごしらえの部

 ・解凍が終わりつつある鶏もも肉に酒を振りかけ、塩(3本指で2回)コショウして馴染ませておきます

       こんな感じ(高温の続くこの時期の解凍は気を遣う)

 調理の部

 ・サラダ油を敷いたフライパンに、

 ・皮目を下にして強火で焼きます

 ・周辺が白っぽくなってきたら裏返し(皮がいい色です)

 ※半端に解凍中だったからか、焼き目が入るまで、結構時間がかかりました

 ・蓋をして弱火3分

 ・1個だけ取り出して、表面にワサビを塗りました(試食用に半分切り)

 ・フライパンに戻したら蓋をして、再加熱3分

 ・醤油をさっと回しかけて出来上がり

      見た目は申し分ないですかね

     手前の1個が『わさび焼き』です

       本日の夕食です(栗ご飯 妻が作ってくれた)

 早速食べてみると。うん。結構ワサビの辛味は楽しめますね。

 ただ、後味に少々違和感。

       続いてソテーにワサビを添えてみます

 こちらの方が、若干辛味が強いのはいいとして、やっぱり違和感が少々。

 まあ、美味しいと言えば美味しいんですけど、この妙な味があることとワサビ本来の風味が味わえないことが引っかかります。

 ・・・もしかして、やっぱりそうかな。

 実は、今回の料理、天然のワサビを使うのが勿体なくて、台所にあった在庫のチューブワサビを使っているんです。在庫と言っても、封切りの新品だから大丈夫だろうと思ったんです。

 でも、味が違うみたいです。

 

       箱の成分表示を読むと、色々入っている

 これだけ色々入っていると、味も同じなはずがないですね。

 鶏肉のソテーにワサビの辛味が合うことは分かりました。でも、風味を高めあうには、今ひとつだったと言うことでしょうか。

 今回は、少々失敗かもしれません。

 天然のワサビを惜しまずに使ってみるべきだったと反省させられました。

 勿体ないと謂うなかれ

 これが、今回の教訓かな。

 ま、考えようではいい勉強になったと言えなくもない。ありがたいことだ。

 また、別の機会に、今度は天然ワサビでチャレンジしてみようと思います。