今回いただいてきた月山筍は、美味しいうちに全て消費してしまおうと考えている。
理由の第一は、保存食がたっぷりできていること。調べてみたら、『瓶詰め』がそれなりにある。
いい状態で保存されています
それから、『お裾分け』なんですけど、配れるところには、ほぼ全て配った。これ以上の大盤振る舞いは、いろいろな意味で控えるべきだろう。
そうなると、残る道はただ一つ。
タケノコを、いかにして美味しいうちに美味しく戴くか
これから、1週間が勝負になりそうです。
そんでですね。妻は毎食ごとにみそ汁にタケノコをたっぷり入れてくれるんです。これを、よその人が見たら、「けしからん!贅沢過ぎる!!」と言いそうなぐらいたっぷりです。
でも、美味しいから誰も異論は唱えません。
そして、皮を剥いただけの茹でタケノコも並びます。これも、超旨いんです。
こうしてみると、月山筍の人気の秘密が分かってきますね。
旨いんだから、余計なことをせずに楽しみましょうと言うことかもしれません。
ただ、ハタと気が付いたんです。月山筍の料理は、温度を上げ過ぎない方が旨みと香りを楽しめるということに(他の要素もありますけど)。
説明すると長くなるんで、超アッサリと。タラノメやフキは高温処理の方が、むしろ美味しくなる。でも、ワラビやシオデはそれほどでもない、みたいな考え方です。
で、考えた結果、思いついた料理が、これです。
≪たけのこ茶碗蒸し(冷製)≫
タケノコの大量消費にはつながらないんだけど、きっと美味しくなるはずと思って始めました。
下ごしらえ・調理の部
この料理は、ほとんどが下ごしらえになると思います。
まずは具材から、
タケノコは短めのもの3本を
薄切りにしました
冷蔵庫の中にあった食材をトッピングしましょう
※かまぼこ少々と、銀杏と海老を使ってみます
卵液の準備
・水300mlに醤油10g、塩一つまみ、ほんだし小さじ1/2ぐらいを
・よく解きほぐした卵(2個分)に混ぜ入れて
・目の細かい網をくぐします(白ごはんさんのレシピを参考にしています)
・蒸し器のお湯を沸かしている間に盛り付けます
それなりに3等分
・卵液を注いで蓋をしたら、沸騰している蒸し器で強火2分半。その後、蒸し器の蓋に割りばしを挟んで弱火25分
竹ぐしを刺すと透明な液が
これで、第一部終了です。
続いて第二部
・粗熱が取れたら茶碗蒸しを冷凍庫に移動
・冷やしているうちに梅干しのたたきに『味の素』を和えておきます
これが、本日の夕食なんですが
茶碗蒸しに、梅たたきで味と彩を添えて戴きましょう
口に運ぶと、月山筍の旨みがふわーっと広がります。コリッとした食感も楽しい。同居している海老もかまぼこも銀杏も、それぞれ個性が強いんだけど、卵液と梅干のたたきが、うまく仲を取り持っている感じ。大変結構です。家族からも好評の下に受け入れられたので良かったです。
ホントは海老とか、桜型のかまぼことかが見える仕上がりにしたかったんです。でも、まあ、美味しいからいいや。
何と言っても、タケノコの美味しい食べ方が、また一つ増えたんだから嬉しいですね。
もうしばらくタケノコ料理の工夫が続くかもしれません。
八百万の神様、願わくば、最後まで美味しく戴けますように。