山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

月山筍の魅力を生かす

2023年07月04日 | 山菜料理

 今回いただいてきた月山筍は、美味しいうちに全て消費してしまおうと考えている。

 理由の第一は、保存食がたっぷりできていること。調べてみたら、『瓶詰め』がそれなりにある。

       いい状態で保存されています

 それから、『お裾分け』なんですけど、配れるところには、ほぼ全て配った。これ以上の大盤振る舞いは、いろいろな意味で控えるべきだろう。

 そうなると、残る道はただ一つ。

 タケノコを、いかにして美味しいうちに美味しく戴くか

 これから、1週間が勝負になりそうです。

 そんでですね。妻は毎食ごとにみそ汁にタケノコをたっぷり入れてくれるんです。これを、よその人が見たら、「けしからん!贅沢過ぎる!!」と言いそうなぐらいたっぷりです。

 でも、美味しいから誰も異論は唱えません。

 そして、皮を剥いただけの茹でタケノコも並びます。これも、超旨いんです。

 こうしてみると、月山筍の人気の秘密が分かってきますね。

 旨いんだから、余計なことをせずに楽しみましょうと言うことかもしれません。

 ただ、ハタと気が付いたんです。月山筍の料理は、温度を上げ過ぎない方が旨みと香りを楽しめるということに(他の要素もありますけど)。

 説明すると長くなるんで、超アッサリと。タラノメやフキは高温処理の方が、むしろ美味しくなる。でも、ワラビやシオデはそれほどでもない、みたいな考え方です。

 で、考えた結果、思いついた料理が、これです。

   ≪たけのこ茶碗蒸し(冷製)≫

 タケノコの大量消費にはつながらないんだけど、きっと美味しくなるはずと思って始めました。

 下ごしらえ・調理の部

 この料理は、ほとんどが下ごしらえになると思います。

 まずは具材から、

       タケノコは短めのもの3本を

       薄切りにしました

       冷蔵庫の中にあった食材をトッピングしましょう

 ※かまぼこ少々と、銀杏と海老を使ってみます

 卵液の準備

 ・水300mlに醤油10g、塩一つまみ、ほんだし小さじ1/2ぐらいを

 ・よく解きほぐした卵(2個分)に混ぜ入れて

 ・目の細かい網をくぐします(白ごはんさんのレシピを参考にしています)

 ・蒸し器のお湯を沸かしている間に盛り付けます

       それなりに3等分

 ・卵液を注いで蓋をしたら、沸騰している蒸し器で強火2分半。その後、蒸し器の蓋に割りばしを挟んで弱火25分

       竹ぐしを刺すと透明な液が

       これで、第一部終了です。

 続いて第二部

 ・粗熱が取れたら茶碗蒸しを冷凍庫に移動

 ・冷やしているうちに梅干しのたたきに『味の素』を和えておきます

       これが、本日の夕食なんですが

       茶碗蒸しに、梅たたきで味と彩を添えて戴きましょう

 口に運ぶと、月山筍の旨みがふわーっと広がります。コリッとした食感も楽しい。同居している海老もかまぼこも銀杏も、それぞれ個性が強いんだけど、卵液と梅干のたたきが、うまく仲を取り持っている感じ。大変結構です。家族からも好評の下に受け入れられたので良かったです。

 ホントは海老とか、桜型のかまぼことかが見える仕上がりにしたかったんです。でも、まあ、美味しいからいいや。

 何と言っても、タケノコの美味しい食べ方が、また一つ増えたんだから嬉しいですね。

 もうしばらくタケノコ料理の工夫が続くかもしれません。

 八百万の神様、願わくば、最後まで美味しく戴けますように。