「石巻から何か来るかもよ。「はい、ありがとう!」って返事しておいちゃった。明日、休みでしょ。」
「はいよ!」
石巻の叔父叔母から、海鮮が送られてくるのは、定期便みたいなもので、『王道』が来ようが『変化球』が来ようがあまり動じなくなってきた。しかしだ、
「「市場に行って見てくる。」と言われてから連絡がつかないの。何が来るか分からない。」
「はいよ!」
と言いながらも、やっぱり、ちょっと不安。
妻は、先日スマホを買い替えてから、うまく連絡が取れず、何やら試行錯誤しているみたい。まあ、いざとなったら家(いえ)電かマタギのスマホに連絡が入るでしょう。焦らずに待つことにしましょう。
そうして翌朝、クール便が届いた。結局、ブラックボックス状態だ。送り状には『カツオ、ホヤ、メバル他』と書いてある。
おおおおお!カツオだあ!!
長いこと食べることが出来ないでいた『タタキ』が食えるぞ!
これだけで、テンションが急上昇。
ただし、本日のお昼は冷やし中華の予定だから、普通に考えたら刺身は合わない。夕食時にたっぷり戴くことにしましょう。
でも、カツオ以上に足の速いホヤが入っているのであれば、こちらだけでも早めに下ごしらえを済ませておくべきでしょうね。
今回は、『ホヤ水』をうまく回収できたので、そこに下ごしらえをした身を入れておくことが出来た。
前回よりも身が厚くて充実しています
「ちょっと、味見してみっか。」
一部を乱切りにして『ホヤ水』につけて試食。
こりゃあ旨い!
海水よりも薄いけれど、薄すぎず、ほのかに塩味の効いた上品な味わいの漬け汁と言ってよいでしょう。妻もマタギも、手が止まらなくなってしまいそう。
叔父さんが「あと、何もいらない」って言うのが、分かる気がする。
この辺で止めておいて、残りは夕食に回しましょう。
さて、問題のカツオなんだけど、2本入っていました。しかも、プリプリの大物が!
どうする、マタギ!
とりあえず、捌いてみないことには始まらない。行ってみましょう。
下ごしらえ・調理の部
・胸鰭周辺を覆う鱗と、背びれの付け根の鱗とを丁寧に落とします
・次に、肛門から顎に向かって身を割きます
・頭とカマをまとめて身から外します
※首と背骨までは力業で落としますが、ワタを傷つけないようにおろすと、返り血は少なくて済みます
・中骨に沿って3枚におろします
こりゃあデカいわい
・柵取りして小骨をなくしたら半身分は
・ラップに包んで冷凍
※今般の天候だと、これが一番だと判断しました
※アラは煮付けにします
・残った半身も柵取りし、串を刺して塩をまぶしたら
・コンロで表面を焼きます
これが楽しいのよ。表面に焦げ目がついていくのを見ながら、はじける炎で花火大会やっている感じ。
・氷水にジュッとつけてから水気を拭き取って
準備OK!
※意外と皮と身が崩れやすいので、切れる包丁(柳刃)で平造り
ハラスまで焼いて
出来上がり
本日の夕食
たっぷり食べたかったので、なるべくご飯を少なめにしてみたんだけど、結局食べ切れませんでした。もう、無理。でも満足!食べたいだけ食べたぜ!
・・・さて、困った。
もう1本のカツオが残っている。
・・・これは、冷凍庫様にお願いするしかないようですね。明日、早々に柵取りして冷凍してしまいましょう。
そうして、メバルその他(カマスとカレイみたい)の魚に向かい合っていかないと、せっかくの海の幸を堪能できずに終わってしまう。毎度のことながら、こちらの限界すれすれを狙ったような挑戦状だ。絶対に乗り越えてみせるからね。
まずは、本日のカツオとホヤ君、ご馳走様でした。
また明日、頑張るよ。