山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

アナゴが来たあ!

2019年12月01日 | 日記とレシピ
 車の止まる音。ピンポーン。
「ごめん下さい。宅急便です。」
届いた荷物は、発泡スチロール箱。送り主は、石巻の叔母だと。箱の張り紙を読むと、「ナマモノ」「冷蔵」「魚」ということが分かる。もう、これだけで興奮状態に陥ってしまう。『石巻からの挑戦状』が届いたのだ。
 前回(10月始め)は、サンマでした。その前は、カツオでしたね。さあ、今回は?

いろいろ入ってます

 蓋を開けてみると、氷水の中にいろいろいるぞ。おおっ、ナメタガレイ。ドンコもいる。イシモチが何匹かいて、アナゴもいるじゃないの!
 魚を見ると、私の頭の中のコンピュータにスイッチが入り、作動し始める。
 「コレハ、ニツケ。ニッスウガ カカッテモヨイ。・・コチラハ、シルモノ。ハヤイホドヨイガ、グノ ジュンビ ヒツヨウ。・・シッカリ アゲテ、ゴウカニ アンカケリョウリ・・・。」
 プログラムを始動したターミネーターになりきってしまうのだ。
 この状態になると、もうワクワクしてしまって、堪えきれなくなる。
 で、どれから始めるかってのは、見た途端に決まってしまう。
「ターゲット、ホソク。ショリ、カイシ。」
 アナゴ料理だ。数ある魚の中でも最も強敵。普通の包丁技だけでは勝負にならない、次世代型ロボット『T-1000』のような奴である。さしものシュワルツネッガーでも分が悪い。この相手に対抗するためには、普通の魚には使わない特殊な兵器が必要なのだ。その兵器とは・・・。

今回使う兵器達です

 まずは、目打ちとトンカチです。滑ってとらえようのない『T-1000』を確実に処理するためには必須のアイテム。
  ≪アナゴの下ごしらえ⇒煮物≫

こんな風に使います

 これで、形状記憶魚類も身動きがとれなくなるのです。ここで、攻撃開始。

背開きにして


中骨を外して


表面に熱湯をかけて、ぬめりをすくい取ります

 煮汁の部 
 ・ぶつ切りにしたアラ
 ・水:カップ2
 ・酒、醤油、みりん、砂糖:各大さじ3
 ・顆粒だし:適量
 ※沸騰させて数分煮る
 調理の部
 ・アナゴの皮目を下にして鍋に敷く
 ・煮汁を入れて落とし蓋を載せて煮る
 ※弱火で1時間ほど煮るが、途中で何度か煮汁を回しかける

これで45分経過


これが55分(変身です)

 ※ご覧のように、T-1000やスーパーサイヤ人は、あるとき突然姿を変えるので、佳境に入ったら要注意
 今回は、切り身を最後まで煮詰めることになってしまいました。当初の予定では、煮詰めた汁をかけて、できあがりという感じだったんですけど、T-1000があまりにも強力だった(身が厚すぎた)ために変更です。

結果オーライ。みんな満足な出来です

 しかし、挑戦は始まったばかりだ。次なる課題だって、何が起こるか誰も分からない。
 マタギよ、諦めるな。人類の 未来は変えられる! ジャジャン、ジャジャジャジャン
   To be continued!