hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

等々力渓谷(東京都世田谷区)

2014-05-26 05:00:00 | 日記
『日本の風景再発見』シリーズ その2.第2回目はなんと東京都23区に唯一ある渓谷、等々力渓谷について触れてみたい。その前にこの地名『等々力』の名前の由来はこの等々力渓谷に流れ落ちる不動の滝の轟く音に由来する説が有力だが、兎々城(とどろじょう)の読みが『とどろき』に変化したとの説もあり詳細は明らかでない。ところでサッカーでは川崎フロンターレのホームグラウンドも等々力だったなあと調べると川崎市中原区にもこの地名はある。その理由は簡単で、いずれも明治以前は等々力村に由来するからであり、多摩川を県都境にしたのが後のことだったからである。ちなみに同じような地名は『宇奈根』『(下・中・上)丸子』『瀬田』『(上・下)野毛』と結構たくさんある。

東急大井町線に乗り自由が丘から3駅目の等々力で降りるとすぐに『ゴルフ橋』がある。この名前の起源は1931年に作られた玉川ゴルフコース、その後等々力ゴルフ場となったもので9Hのゴルフ場、テニスコートなどがあった。しかし1939年10月の空襲で消失したわずか8年間の命だったらしい。その螺旋階段を降りるともう別天地、本当に綺麗な水の流れる渓谷になっていて、川に沿って歩くことができる。すぐそばには交通量の多い環状八号線が通っていることなど全く感じさせない静けさで鳥の声と水の流れの音しかしない。しばらく歩くと等々力不動尊の不動の滝に出る。


訪れたのは2年前の秋だったので紅葉も美しく、心が洗われる気持ちがした。周囲の方々がこの自然を守ろうと積極的に維持の活動をされていると聞く。人工的なものをおいて管理するよりより大変だろうとご苦労に頭が下がる。

東京でも多摩川の上流に行けば秋川渓谷や鳩の巣渓谷などあるが、渋谷から20分で来れる渓谷はまさに残しておくべき自然ではないかと感じる。

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