パルテノン神殿は石造りですから、風雪、いやギリシャは雪は降らないだろうから風雨にも耐えてきたのでしょう。またあれだけのものだと、不要だからといって壊すのも大変です。そう考えると我が国の寺、仏像はよく残りました。他国の侵略を受けなかったなど、大陸とは違う恵まれた条件もありましたが、木と紙の建物がよく残ったものです。
寺や仏像は大陸から渡来したもので、当初は極彩色が施されていました。時間と共に色褪せてくるわけですが、昔は元の色彩に戻していたんだそうです。それが段々と侘び寂びが好まれるようになり、色彩に関しては、放って置かれるようになったそうです。この辺りがパルテノン神殿と違うところです。
でも極彩色から侘び寂びへと180度転換したのも何か不自然です。案外最初は資金難で修復出来なかったのが原因だったりするんじゃないんでしょうか。
一段と秋色を深めています。