遙かなる高き峰々より吹く風に応えて

その風は、ぼくに呼びかけてくる・・・。

無意根山で事故

2009年01月06日 | 山歩き~
 無意根山で事故がありお一人が亡くなった。その方は面識はないものの、お名前は存じており、経験豊富なすぐれた登山家と聞いていた。

 冬の無意根山は、夏のおおらかなそして大きなゆったりとした広がりを見せて、登るには何も難しいところのない様相とは違って、とても厳しい山に変化する。
 激しい吹雪のなかで行動自体がいのちがけとなる。札幌市内の雪がただ舞い散る吹雪のおまけのような状態とは全く違う世界が広がっている。
 亡くなられた方に深く哀悼の意をあらわしたい。

 そして、感想をひとつ。
 捜索の経緯がわからない以上、推測や憶測は控えたいのだが・・・。

 捜索の過程でビーコンに反応したとかしないとかという報道がなされている。
つまり、場所の特定が難しかったのだろうか?
 ふと思う。GPSを携帯していてこれを使って経度緯度を記録してあればもっと発見は早かったのではと・・・。もちろん、たられば・・・では困るのだが、人の生命が喪われるか否かという事故だけに、これからも同様なことがあったらと危惧してしまうのだ。
 GPSの精度は+-10mの範囲だ。かなり正確に特定できる。GPSは電池がきれたら終わりだけれど、山に行くさい予備の電池をもっていくのが常識なのだからこれは問題にならないだろう。
 軽度緯度ばかりではなく、ログが残るからどのルートを歩いたのか時刻も含めて記録される。

 それにしても、とても残念な事故だ。同行された方たちも大きな衝撃を味わっているに違いない。一緒に歩き、その方は亡くなり、自分たちは救われた・・・。なんともはがゆい、やるせない辛さを味わっていることだろう。
 その気持ちの傍らでそっと彼らの背をさすってあげたい・・・。
コメント
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