湯めぐり四方山話 & 和の音

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郷里の味①「鯖(さば)寿司」

2019-02-15 | 食事処・名物・地のもの
葬儀の翌日は、大変よく晴れた日だった。
あまりに天気が良かったので、母の使っていた布団一式を外の物干しで乾かしていたら~

昼前に、何やら賑やかな音楽をかけながら、白い軽自動車が堤防からやってきた。
「~♪~可愛い 可愛い 魚屋さん~♪~」

そうだ!!すっかり忘れていたが、今日は日曜日だ!!
日曜日になると必ず来る「お魚の移動販売車・浜田港」が、今日もやって来たのだ。 

今回も出会えた!お魚の移動販売車「浜田港」

賑やかな音楽に、2階から妹夫婦も慌てて、揃って外に出てきた。
(二人とも昨日の葬儀が終わり、初めてゆっくり休憩していた日で、今日が日曜日と言うことさえ忘れていた様だ)

(販売車の中)

亡くなった母は、移動販売車の一番のお得意さんだった。
元気な時には(脳梗塞になる一昨年までは)お魚屋さん「浜田港」の車の音楽が鳴ると、いつも最初に家から出て来たのが母だった。

母は、家の裏がすぐに日本海という「熱田」に生まれた。
「♪~我は海の子 白波の 騒ぐ磯部の~松原に~♪」の歌の如く、海辺の岩場を走り回って育った。そのため海の景色が、大好きだった母。
もちろん海産物も大好き!!

妹夫婦が「母の葬儀でバタバタしていて、今日が日曜日というのを忘れていた」と移動販売車のご主人と話していったら、
長らく移動販売車のお得意さん一号だった「お母様の仏前にどうぞ」と「鯖(さば)寿司」を1本下さった。

仏前に供えられた「鯖(さば)寿司」

それが、夕食では、このように切られて、皆で頂いた。

旨い!!やはり浜田と言えば「丸ごと一匹の姿寿司・鯖(さば)寿司だよ!!」
祖母も、自分で鯖寿司を一から作っていたね。
丸ごと一匹の姿寿司タイプの鯖寿司だったなあ~
久々に食べる「一本丸ごと姿寿司タイプの鯖寿司」

旨い!!脂が乗ってGood!

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2 コメント

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お母様が呼んでくれた (屋根裏人のワイコマです)
2019-02-23 19:33:11
よかったですね お母様のファンの
お魚屋さん・・上得意を無くしてしまいました
田舎は人間関係ですから・・お互いに
素晴らしい関係で助け合っていたんでしょうね
鯖寿司・・こんな丸ごとの鯖のお寿司
見たことありません、山の鯖の押し寿司は
このあたりにも回ってきましてスーパーで
売られます。でもこんなお寿司は
はじめてみましたよ。
いい土地なんですね 新鮮な鯖でないと
出来ないはずです。 羨ましい。
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丸ごと一匹の鯖寿司 (hitareri)
2019-02-24 18:52:18
ワイコマさん
浜田漁港で水揚げされる鯖の丸ごと一匹鯖寿司は、脂が乗っていて超美味です。
祖母などは、自分で鯖寿司(丸ごと一匹)を作っていました。
鯖に対する愛情は、浜田市民は半端無くて・・
すき焼きも、入れるのは鯖の切り身で「炒り焼き」と我々は言ってましたが、新鮮な鯖の切り身を牛肉代わりに?すき焼き鍋に入れて、油で炒りながら食べるのです。鯖の脂が旨い!!

そんなで、私のDNAにも「鯖への愛」が組み込まれて入るらしく、冬場に湯巡りに行った時は、つい温泉地の地元の「鯖寿司」を食べてみます。
が、やはり「浜田漁港」の丸ごと一匹鯖寿司ほど、美味しい鯖寿司に出会えません!!

生協で1週間に一度は買う「鯖寿司」が今ところ(浜田漁港のように、丸ごと一匹の鯖がぐるりと寿司飯に回りつくタイプではないものの)美味しいです。
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