労組書記長(←元)社労士 ビール片手にうろうろと~

労組の仕事している勤務社労士がもしや誰かの役に立ってるんかな~と思いつつ飲んだくれて書いてるっす~(* ̄∀ ̄)ノ■☆

2024年5月に読んだ本

2024-06-14 | 📖いい本読んでます?
【14 💪2-32 LiFETiCK ChestpressM77.1kg DFry18kg PushUpBar SitUp Crunch】5月の読書メーター 読んだ本の数:10 読んだページ数:3311 1日に読んだページ:106

三国志 (8の巻) (ハルキ文庫 き 3-8 時代小説文庫)三国志 (8の巻) (ハルキ文庫 き 3-8 時代小説文庫)
読了日:05月01日 著者:北方 謙三
 『赤壁の戦い』で大勝した周瑜は、自らが唱えた〝天下二分〟に向け益州への侵攻を決意する。だが彼に取り憑いた病魔は、刻々とその身体を蝕んでいく。一方、涼州で勢力を拡大した馬超は、父と一族を殺した曹操に復讐の刃を向けようとしていた。その馬超を、謀略を巡らせ追い詰めようとする曹操。そして劉備は孔明とともに、〝天下三分〟を実現させるため動き出す。 ☆☆★ 血を吐くような無念の想い、痛ましいまでに壮絶な周瑜の死。南の勢力は劉備の荊州勢力中心のストーリーに変わっていく。馬超の涼州の防衛と劉備の益州攻略が進みむ。劉備がいよいよ天下取りのために動き出す。

はなとゆめ (角川文庫)はなとゆめ (角川文庫)
読了日:05月08日 著者:冲方 丁
 28歳の清少納言は、帝の妃である17歳の中宮定子様に仕え始めた。華やかな宮中の雰囲気になじめずにいたが、定子様に導かれ、その才能を開花させていく。機転をもって知識を披露し、清少納言はやがて、宮中での存在感を強める。しかし幸福なときは長くは続きかず、権力を掌握せんとする藤原道長と定子様の政争に巻き込まれて……。清少納言の心ふるわす生涯を描く、珠玉の歴史小説! ☆★★ ものすごく平易な言葉で書いてくれているが、和歌や詩を理解する知識も歌心もないから読むのに苦労したわ…。しかし、平安時代の宮中の様子ややんごとなき人々の日常は興味深い、作者は見てきたように生き生きと描く!

神去なあなあ日常 (徳間文庫)神去なあなあ日常 (徳間文庫)
読了日:05月08日 著者:三浦 しをん
 高校卒業と同時に平野勇気が放り込まれた、三重県の山奥、神去(かむさり)村。林業に従事し、自然を相手に生きてきた人々と出会い、チェーンソー片手に山仕事。先輩の鉄拳、ダニやヒルの襲来、しかも村には秘密があって・・・!? 林業に《ゆるーく》かける青春! ☆☆☆ 厳しい事業・労働環境の林業を、とてもとても「ゆる~く」「軽~く」書かれた傑作!フィクションでありノンフィクションかもっ❗❓続編があるようだ、読まなきゃ。

堪忍箱 (新潮文庫)堪忍箱 (新潮文庫)
読了日:05月13日 著者:宮部 みゆき
 蓋を開けたら最後、この近江屋に災いが降りかかる……。決して中を見てはいけないというその黒い文箱には、喪の花・木蓮の細工が施してあった――。物言わぬ箱が、しだいに人々の心をざわめかせ、呑み込んでいく表題作。なさぬ仲の親と子が自分自身を秘密に抱えながらも、寄り添い、いたわり合う「お墓の下まで」。名もなき人たちの日にひそむ一瞬の闇。人生の苦さが沁みる時代小説八篇。 ☆★★ 宮場みゆきお得意の人情時代物ホラーながら、今作はどれもインパクト弱めでちょっと残念だった。

三国志 (9の巻) (ハルキ文庫 き 3-9 時代小説文庫)三国志 (9の巻) (ハルキ文庫 き 3-9 時代小説文庫)
読了日:05月17日 著者:北方 謙三
 強大な曹操の諜略に敗れた、馬超は、五斗米道軍の張衛の許に身を寄せる。劉璋の影に怯える教祖・張魯の言に従い、滞留の礼を尽くすべく成都へと向かう馬超。その先には、運命の邂逅が彼を待ち受ける。一方、孫権軍を合肥で破り、益州の劉備を討つべく漢中の侵略を目論む曹操。益州に立ち、孔明とともに曹操を迎え撃つ劉備。そして、関羽は、劉備の北征を援護すべく、荊州の大地にその名を刻む。北方“三国志”震撼の第九巻。 ☆☆★ 関羽が死んだ。 今まさに、劉備が宿敵曹操と肩を並べようとしている飛躍のときに。完璧であったはずの孔明の戦略だったのに。馬超の臣従と関羽の最期が織りなす、三国志佳境へのプロローグだ。


人間失格 (新潮文庫)人間失格 (新潮文庫)
読了日:05月22日 著者:太宰 治
 そんな身もふたもない告白から男の手記が始まる。男は自分を偽り、人を欺き、取り返しのつかない過ちを犯し、「失格」の判定を自らにくだす。でも、男が不在になると、彼を懐かしんで、ある女性は語るのだ。「とても素直で、よく気がきいて(中略)神様みたいないい子でした」と。ひとがとして、人との交わりを問う、太宰治、身を捨てる問題作。 ☆☆★ 自己嫌悪と罪悪感に苛まれる主人公の内面を掘り下げた作品なんだが、「いやいや、おまえ、ほんまあかんやろ。」と断罪しても良いはず。しかし、人は誰しもが自分自身という存在とどう向き合うべきか、その難しさと重要性を巧みに、しかしユーモラスに書いているもんやから侮れない。

リアル・シンデレラ (光文社文庫 ひ 18-1)リアル・シンデレラ (光文社文庫 ひ 18-1)
読了日:05月22日 著者:姫野 カオルコ
 童話「シンデレラ」について調べていたのを機にライターの〈私〉は、長野県諏訪市に生れ育った倉島泉について、親族や友人に取材をしてゆくことになる。両親に溺愛される妹の陰で理不尽なほどの扱いを受けていた少女時代、地元名家の御曹司との縁談、等々。取材するうち、リッチで幸せとは何かを、〈私〉が問われるようになるドキュメンタリータッチのファンタジー。 ☆☆☆ 主人公がとても魅力的。鈍感、不感症、掃除係などと周りからは言われながら、美しく生きている。彼女は本当に美しいのだと思わせる説得力が強烈。童話「シンデレラ」の胡散臭さが通底にあってってのも深い。幸せとは何か、心の豊かさとは何かを考えさせられる傑作!

美術鑑定士・安斎洋人 「鳥獣戯画」空白の絵巻 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)美術鑑定士・安斎洋人 「鳥獣戯画」空白の絵巻 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
読了日:05月23日 著者:中村 啓
 京都の松老寺で、国宝「鳥獣戯画」絵巻の抜け落ちた部分・“断簡”が発見された。専門家によって本物と判定され、世の中は新しい国宝が与えられると沸く。美術館の学芸員をし、天才的な審美眼をもつ安斎洋人、美術館に所蔵・保管されるものと予想したが、松老寺の和尚は寺の経営難を理由にオークションに出すことを選んだ。老舗化粧品会社オキモト社長・沖本が10億円で落札した。しかしその直後、断簡は偽物なのでという疑惑が浮かんでマスコミが騒ぎ、その最中、沖本が突然死した。警察は鳥獣戯画に絡んだ殺人の可能性も考え、洋人に協力を要請する。断簡を見た洋人は違和感を覚える調査をするうちに、鳥獣戯画をめぐる陰謀の闇に呑み込まれていく。 ☆★★ 鑑定という世界、美術への造詣が無いからとても難解のも物語で、読むのに苦労してしまった。


【2018年・第16回「このミステリーがすごい! 大賞」優秀賞受賞作】 感染領域 (宝島社文庫 「このミス」大賞シリーズ)【2018年・第16回「このミステリーがすごい! 大賞」優秀賞受賞作】 感染領域 (宝島社文庫 「このミス」大賞シリーズ)
読了日:05月29日 著者:くろき すがや
 トマトが枯死してしまう疫病が九州で流行し、調査に乗り出した植物病理学者・安藤仁。苗が赤くなるかつてない病変。彼は、怪死した旧友が研究していた決して熟しない青いトマト“カグラ”が、その奇病に対する特効薬になりうることを掴むが、本人にも危機が迫っている――。謎の植物ウイルスが、破滅の導火線に火を放つ!上級のバイオ・サスペンス。 ☆★★ 植物学とかバイオとか解らんからほんまに難しいサスペンス。なかなかお腹に落ちてこないねん…。


天皇の料理番 上 (集英社文庫)天皇の料理番 上 (集英社文庫)
読了日:05月31日 著者:杉森 久英
 明治の半ば、一枚のカツレツに出会った福井県の少年。上京し、裸一貫で西洋料理の世界に飛び込んでいく――。日露戦争以降の東京で、激動の時代と共に、力強く成長していく篤蔵の物語。 ☆☆☆ 初代主厨長として半世紀以上も使用されている台所を預かり、 日常の食事と宮中饗宴の料理をつかさどり、天皇の料理番として歌われ秋山徳三(1888年8月30日~1947年7月14日)をモデルとした伝記小説。細かい設定は変えてあるそうだが、当時の世相や人々の生活、料理界、特に西洋料理の歴史など、生き生きと描かれていて緻密で、のめり込む❗

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