時を紡いで

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メデイテラス物語  (開店時の絵本より)

2012-01-13 01:00:13 | 町並み散歩

      

 

      これは開店時に記念品として出された絵本の表紙のメデイテラスの建物の絵です

     この絵本はたまたま洗面所に飾られていたのを私が見つけてお店の人にお聞きして

     捜してくださって頂いてきたものです

 

      

 

        可愛い絵本でしょう!

 

      もうまいあがって嬉しくてたまりませんでした。

      でもこれはあくまで物語として書かれたものなのかよくわからなかったので

      UPが今になってしまいました。

      本筋は真実なのでしょうが脚色もあるのではないかと思いました

      これからの写真は絵本の中に描かれた絵です

      そしてこの本は32ページありました。

     

 

   幻のアパルトマン

 

   西暦1900年

   神戸・外国人居留地から北野町へ移築されたある住宅について記された資料は ほとんどないとされていた。

    2005年、南フランスのニースで一冊のアルバムが見つかった

   それには この住宅についての思い出が大切に詰め込まれていた。

 

  地中海ホテル

 

       

   神戸・外国人居留地に「地中海ホテル」という5階建ての小ぶりなホテルが建っていた。  

 

    北野町のアパルトマン

 

        

     北野町に移築された建物は2階までは家族が3階からはアパルトマンとして貸し出された。

    この建物の内側の壁には様々な草や花が植えられていた。

        

 

       

        ブルームと家族はこの家に10年ほど暮らした。

      「地中海のテラス」 という意味をこめたメディテラスとなずけられた。

 

     

      この建物には大きなテラス階段があった事から「階段の家」と子供たちは呼んだという。

 

 

 

 メディテラスの女主人

     

        メディテラスに残ったドミニクはアパルトマンの住人と様々な分野で活躍しだした。

       ドミニクも主婦業の傍ら雑貨や洋服作りに夢中になりこの建物の1室にショップを開いた。

        

 

     

      1918年、第1次世界大戦が終戦。

     ドミニクの家族の行方はこの年で記録が途絶えている。

 

     いつか  どこかで

     

       南仏・ニース、海岸沿いの古いヴィラ。

      箱の中から1台のアンテークカメラと数枚の写真とはがき。箱には「KOBE」と書かれていた。

      その長身の青年が神戸の地に立ったのは、彼の祖母がこの地を後にして90年後

      2004年秋のことだった。

      

      

  2004 KOBE

     神戸にやってきたティラーはメディテラスと祖母のドミニクの足跡を捜した。

      その足跡がわかり彼は大手アパレル企業が新たなランドマークともなる建築プラン

      を募集していたのを知り応募した。

      彼はその大賞を得てこの地にメディテラスが建てられたということでした。

 

      

      ティラーは神戸に戻りたかった祖母の思いを代わりに果たすことができたような気持ちになった。

 

     2005年12月1日メディテラス、グランドオープン(これは事実です)

     ブログが長くなりましたがあの建物にこんなお話があったのだとは今では

     知っている人は少ないのではないかと思いました。

     この絵本に書かれたことが物語でもそれは構わない。

     長い歴史の中の真実もあると思うから。

     私はひととき夢を見させてもらいこの建物に対する思いが深まってきました。

     もっといいお天気の日やライトアップされた時にはまた違った姿の

     メディテラスに会えるのだから・・・・

 

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