これって、受けてみたくなる受験生たくさんいそう。数学だけならというユニークな受験生が集まれば東工大もまたユニークな学風が変わらぬ伝統になりそう。もう記憶も薄れてきたが、受験は人生のひとつの山、自分も転がったりすべったりしてなんとか乗り越えてきたが、科目の多さでは現在は極端に楽。英数Ⅰ数Ⅱ国に加えて理科社会それぞれ二科目の全8科目が国立大学の標準試験科目であった。一応理系志望であったが、それは暗記物社会二科目がどうしようもなく嫌だったから。
それでも物理、化学と世界史、日本史で受験したなあ。
歴史そのものにはこのブログにも書いてきたように、非常に興味があるが何年に何が起きたかを問う形式の歴史には興味がもてなかった。おそらく今も学校の歴史ではあの教え方をしているかと、思い出しても腹が立つ。塩野七生や司馬遼太郎ものを副読本にして歴史を語るような授業ができるといいなとおもう。
また、近代史特に明治維新と日清日露戦争そして第一次大戦から第二次大戦に至る政治的背景と事実の歴史をきちんと整理して教えることが、おかしな中韓の対日観への対抗ともなろう。
様々な周辺の領土問題についてもきちんと歴史を整理して教えることが大事ではなかろうか?
さて本題に戻ると、この入試をへて合格する人達は相当な偏りを持った集団になってしまう恐れがある。だからこそ、大学における上述のような歴史の講義もやることが必要になろう。バランスを欠く高度な技術者の育成はそれはそれでちょっと怖いものがある。東工大を出るからはきっと日本の技術者の代表として諸外国との付き合いもすることになるだろう。そのときの高度なつきあいでは、教養というもの、歴史認識などが問われる。古い国に生まれたからにはこの国の良さと欠点を理解して外人に説明できることも卒業までの必須科目だとおもう。
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数学1教科だけの5時間の試験と書類選考だけで合否を決める――。
“究極の1科目受験”と言えるユニークな入試を、東京工業大学理学部が今秋実施することを決めた。
センター試験の結果は参考にせず、面接も行わない。国立大学の入試の中で最も長い1教科試験になるとみられる。
東工大によると、2007年度入学予定者に対する試験で、実施時期は今年11月。午前と午後に2時間半ずつの制限時間を設け、それぞれ2問程度を出題する。定員は20人。
物事を深く考え、じっくり課題に取り組む能力が落ちているとの見方から、公式や知識を問う難問ではなく、考える力や解き方が重要な問題を出す。
大学側は、物理や化学などの能力も数学の試験で類推できると判断している。想定問題や解答例は、5月ごろ公表。合格水準に達する者が定員に満たない場合、欠員は2次試験前期日程の募集人員(165人)に加える。後期日程は廃止する。
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