食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

ノーベル賞

2016-10-21 06:58:52 | 日記

 ビタミンを世界で最初に発見したのは、鈴木梅太郎という日本人です。明治の終わり頃、米ぬかから今でいうところのビタミンB1を発見しオリザニンと命名しました。その翌年、ポーランドの科学者が同じように米ぬかからビタミンB1を発見し、彼はそれをビタミンと命名します。まったく同じものを発見し、しかも鈴木先生の方が先に発見したにもかかわらず、ポーランド人の方が有名になり、以後、ビタミンと呼ばれるようになりました。明治、大正と欧米中心の偏重のきらいがあり、科学の世界でも国力、政治力が闊歩していた時代、北里柴三郎や野口英世といった世界的な医学者も、鈴木先生同様、ノーベル賞をとれずに悔しい思いをされました。 そして今日、せきをきったようにして毎年流れる日本人ノーベル賞受賞ニュース~ 正直、田中耕一さん、ニュートリノの小柴先生以降、 ips細胞の山中先生以外、うれしいかな、受賞者の名前を瞬時に挙げることができません。 MSNニュースの「村上春樹は本当にノーベル文学賞候補者なのか」という記事を見て、雑感として書き込みました。