本日16日の北海道新聞の記事です。以下、全文です。
国の天然記念物オジロワシなど道内の希少猛禽類が、狩猟で撃たれたエゾシカの死骸を食べるなどとして発症する鉛中毒。
その発生に歯止めがかからない。道は2001年から、エゾシカ猟で鉛弾使用を禁止。
しかし、その後も鉛中毒は発生し続け、08年飛来期も15日までに、すでに4羽の中毒死が確認された。関係者は「鉛弾の所有事態を禁止しなければ発生はなくならない」と危機感を強めてる。
使用は禁止されてて、所有は許されてる?意味解らん
今、若者の間で問題になってる大麻と同じじゃないか?
栽培はダメで種の所有は許されてる、みたいな。
何で、こんな中途半端な条例が出来るのかねぇ。
以下、記事の続きです。
「おれは鉛しか使わない」。ハンター歴23年の釧路市の男性(44)は昨年末、
猟場で一緒になったハンターに絶句した。
エゾシカ猟での鉛弾禁止以降、男性ハンターは仲間に毒性の低い銅弾の使用を
勧めてきた。だが中には、銅弾を数発しか持たず、100発以上の鉛弾を持つ道外ハンターも居る。
男性は検問されたときの「見せ弾」として銅弾を持つ人も居る。
銅弾は命中精度や殺傷力が劣ると、「鉛弾信仰」も根強い。
道自然環境課などによると、飛来期ごとのオオワシ、オジロワシなどの猛禽類の
鉛中毒死は、98年飛来期の26羽がピークで、以降、01年飛来期まで毎年10~20羽で推移していた。
道はエゾシカ猟に加え、04年度にはヒグマなどの大型獣の猟でも鉛弾を禁止した。
02年度猟期以降は道警と連携し、猟の盛んな道東で特別検問を実施。
ハンターの所持弾の検査を行うなど規制に力を入れている。
北海道銃砲火薬店組合など流通関係者も、鉛弾の回収や非鉛弾頭への交換を
行ってきた。
規制強化で01年以降、鉛中毒は減少傾向をたどり、05年飛来期には2羽まで減少。
だが06年飛来期に4羽、07年飛来期は7羽と再び増えている。
道自然環境課は「道独自の取締りには限界がある」という。
道外の狩猟では依然、鉛弾が主流で道内でも禁止されてるのは使用のみで、
所持は規制されてないためだ。
道内は販売を自粛する店が大半だが、インターネットなどで道外の銃砲店から
購入することは可能だ。
同課は、仮に鉛弾を持っていても、道外で使うといわれれば追及しようがない。
全国的に使用、所持を取り締まるよう、国に求めていくしかいと話す。
猛禽類の治療や保護に取り組む「猛禽類医学研究所」(釧路)の斉藤慶輔代表は
「所持、使用、流通を禁止する道条例を作り、まず道内に鉛弾を持ち込ませない体制を整え、国にアピールするべきだ」としている。
長々と最後まで読んで頂きありがとうございました
早急な規制強化と厳しい罰則を