親王(男雛、女雛)の飾り方は、関西では、ひな壇に向かって、右に男雛、左に女雛と並べます。
関東では、ひな壇に向かって、左に男雛、右に女雛と、関西とは左右が逆になります。
その理由は、ここを参照:
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%9B%E7%A5%AD%E3%82%8A
昔の宮中、唐や古来の日本では、「左」が上位。
左大臣(男雛)は、天皇から見ての左側(雛段に向かっては右)が、上位。
明治以降、西洋に倣った宮中が、ひな壇に向かって、左に天皇、右に皇后となった。
天皇からみて、左、右の見方は、今でも生きていて、京都御所の東側に左京区、少し離れた西側に右京区とある。
紫宸殿は、南に向いており、紫宸殿から見ると、左が東。右が西になる。
京都御所内にある紫宸殿の前の庭木は、「左近の桜、右近の橘」と呼ばれるが、
紫宸殿に向かって見ると、右に桜の木、左に橘の木が植えてある。
左近、右近も、天皇から見た左。右。
「左近の桜、右近の橘」の写真は、ここを参照:
http://www.geocities.jp/mtmt1952/tabi-2006-04-08-kyoutogosyo.htm
庭から撮影した写真は、 紫宸殿の右側に「左近の桜」が咲いている。
閑話休題:
天皇中心の考え方は、前後にもある。
・越前(福井)、越中(富山)、越後(新潟)
→ 京都は、西なので、東に向かって、前、中、後になる
・備前(びぜん)、備中(びっちゅう)、備後(びんご)
→ 今の岡山県。吉備の国を、京都に近い東から、前、中、後になる。
・筑前、筑後
→ 今の福岡県。京都に近い東から前、後になる
・豊前(ぶぜん)、豊後(ぶんご)
→ 今の福岡県(小倉)、大分県北部。京都に近い北から前、後になる
・ 肥前(佐賀)、肥後(熊本)
→ 京都にどちらかと近い西が前、南が後になる
なお、前、中、後と言っていた国は、これで全て。