WATERCOLORS ~非哲学的断章~

ジャズ・ロック・時評・追憶

黒いナイロン弦を張ってみた

2021年01月26日 | 今日の一枚(M-N)
◎今日の一枚 465◎
村治佳織
Cavatina
 先日、話題に取り上げたダイナミックギター(→こちら)のサドルを交換し、弦を張り替えてみた。
 サドルは丸棒型でもう売っていないようだ。そのまま使うことも考えたが、とりあえず、ホームセンターで買った1mの真鍮の丸棒を切って使用してみた。しっくりこなければ、もとのものに戻せばよい。弦は、エンドボールタイプのナイロン弦のブラックを張った。黒いナイロン弦などというものがあるのも、エンドボールのナイロン弦があるのも、はじめて知った。時代の変化にびっくりだ。ナイロン弦は、チューニングが落ち着くまで4~5日かかるので何とも言えないが、響きは悪くない。しばらくはこれを使ってみたい。ナイロン弦は3セット買ったので、明日、アコーステック・ギターにも張ってみようと思う。

 今日の一枚は、村治佳織の1998年作品、『カヴァティーナ』だ。ジャケット写真を見ると、初々しくもかわいらしい。クラシックギターのCDはほとんど持っていない私がこのアルバムを買ったのは、もしかしたらこのジャケット写真が気に入ったからかもしれない。意外に好きでたまに聴く。彼女のギターがクラシック・ギター業界でどのように評価を受けているのかはよく知らない。もしかしたら、アイドルちゃん扱いなのかもしれない。けれども、彼女の作品がクラシック・ギター音楽への敷居を下げたことは間違いないだろう。その意味で、彼女のギターは権威主義とは無縁だ。演奏のレベルを下げずに、大衆的な選曲がなされている。
 タイトル曲の⑧ 『カヴァティーナ』は大好きだ。実業高校で世界史を担当していた頃、写真のスライドショーのBGMにこの演奏を用い、ベトナム戦争の授業を作ったことを懐かしく思い出す。若い頃、この曲を弾けたはずだったが、弾き方がどうも思い出せない。手元に簡単な譜面があるが、キーもかつて弾いたものとは違うようだ。そのうち、ちゃんとした譜面を手に入れたいと思う。クラシック・ギターにそれほど自信があるわけではない。少しずつ始めてみようと思う。


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