WATERCOLORS ~非哲学的断章~

ジャズ・ロック・時評・追憶

ナット・キング・コール

2014年12月04日 | 今日の一枚(M-N)

☆今日の一枚 387☆

Nat king Cole

The Very Best Of Nat King Cole

 

 最近買った一枚だ。ナット・キング・コールのベスト盤である。廉価盤である。2枚組なのに1000円しなかった。特に音はよくないが、結構重宝している。深夜、家族が寝静まったあとに、ひとり食卓のBoseで聴くのだ。ナット・キング・コールの穏やかなピアノとボーカルが素晴らしいことはずっとわかっていたが、これまで積極的に聴くことはなかった。・・・顔が嫌いなのだ。たいへん失礼ないい方だが、爬虫類をイメージしてしまう。正直いって、気持ち悪い。ジャケット写真を愛でる気にはなれない。できれば手に取りたくもない。だから、ほとんどナット・キング・コールを聴いてこなかった。所有するアルバムも『愛こそすべて』一枚のみだった。

 amazonのページを見ていて、なぜ突然ナット・キング・コールを買う気になったのかよくわからない。本当に何となくなのだ。廉かったからかもしれない。けれど、このアルバムは悪くない。代表曲のほとんどが収録されている。何よりジャケットがいい。側面から撮った写真は爬虫類的なイメージを感じさせない。十分我慢できるレベルだ。穏やかで艶やかな彼の歌声を、邪念なく安心して楽しむことができる。・・・やはり・・・いい。

 これから寒くなりそうだ。日本海側ではすでに大雪のようだ。雪の、寒い風景を眺めながら、暖かい室内で、コーヒーでもすすりながら聴くにはうってつけの一枚のような気がする。今年の冬にはお世話になることが多い予感がする。



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