ひのっき

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「満願」は短編ミステリーの醍醐味に溢れた傑作

2017年10月18日 | 絵日記
満願 (新潮文庫)
米澤穂信
新潮社

米澤穂信先生の「満願」を読みました。

面白かったです。あまりの見事さに感嘆しました。

新米警官の殉死の謎を解く「夜警」、遺書の持主を探る「死人宿」など、珠玉のミステリー6編が収録されています。

中でも一番の傑作は「夜灯」。

自らが犯した罪を裁かれる主人公。

絶対に露見するはずのない犯罪を裁きに陥れる、思いもよらない存在とは・・・!というお話。

幾重にも張り巡らされた伏線が鮮やかに回収され、どんでん返る視界にこれは凄い!と膝を打ちます。

こんな作品に出会えるから読書はやめられないなあ。

ミステリの醍醐味を濃厚に凝縮したような傑作に、感嘆のため息しきりの大満足な読書タイムでした!


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