ヒナの業務日誌

知ってる方も知らない方もこんにちは。
73形をメインに、昭和48~50年頃に活躍した国電たちを好んで作ってます。

ナナサン顔の荷電を作る! その2

2011-09-26 21:33:00 |  Nゲージ・事業用電車(配給)
散らばりそうなのでタイトルつけて分かりやすくしてみました。前回が1ということで…。
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今回作るのは品川にいたクモニ13030。 関東にはこのタイプのクモニはこれと033番の2両だけなので写真が少ないのが困りもの…それでも両者の違いをはっきり区別できるくらい集まったので,撮影された方々には感謝感謝です(^-^;)

さてそんな同車は何と言っても後位側にあるジャンパ栓受けが箱型なのが一番の特徴。
この件は以前原口さんにご教示頂いたのでこちらでも紹介致します。

ジャンパ栓収めの箱に付いては当時芝生さんがまとめており、引用すると

初期型の床下海山両方配置−自連付の30形から昭和8年頃の大鉄40形まで見られる。42形は新製時から車体に栓納めを装備。
初期型−? 床下の箱を前面下部へ(海山2ケ配置)木造車に見られる。
箱型−東鉄形、昭和13年大鉄へ貸渡しの34形が初見か?50形鋼体化改造車にもみられ、本来箱型ではなく、車体側に設置しているはずの車両(41形や60形など)の戦後の姿にも多く見られる。
箱型−豊川分工形(仮称)上部に傾斜があり、の元富士身延の1200や、三信の5800、伊那松島にいた18011や18051(画像有)など。
があり、昭和30年代前半にはほとんど無くなっているのですが、クモニ13030のみ箱を遅くまで残していたことが、掲示板で注目されました。その後の議論で、クモニ13030が付けていたのは上記の「箱型−東鉄形」で、なぜ遅くまで残ったかは、東鉄と大鉄でジャンパケーブルの芯の本数が異なっていた頃に大鉄に新製投入され、昭和32年に東鉄に転属した時に有り合わせの部品でジャンパ栓を東鉄仕様に工事した時に廃物利用の箱で一時しのぎをしたところ、その後も改造されず、そのまま残ってしまった、という説が出ました。また、「国電界のシーラカンス」の表現もありました。


どうやってこの箱からよく見るジャンパ栓受けの形状に進化したか気になりますね~。
このジャンパ栓収め箱,模型化するにあたって普段サッと流してしまいがちな昭和20年代頃の写真見て勉強しましたが,030の写真含めイマイチ形状が分からず,寸法諸々てきとーにアレンジしておきました。
ジャンパホースを取り出す際は上蓋が開くのかなーなんて思いまして,一応蝶番的なものを付けてあります。
尾灯はボナのナナサン用。キツめに入ったので接着はプラの流し込み用を使ってます…プラが溶けて固定されるのかなーとw
パンタのつく前位側ははっきりした写真が見つからなかったのですが,そこまで違いはないだろうということで同属を参考に…ただカギはずし線が運転士側に下りてたのを確認できたのでそのようにしておきます。
033やナナサン等普通は助士側に下りてるのでこれも同車の特徴の一つになるのかな?(やはり運転士側にあるとフックが壊れた時にカギはずしの引き紐がフラフラして運転の支障になるから…なのか?)
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一通り工作を終えて定石通り箱に組み立て~GMの旧国の中でも新しい部類なのでさほど苦労しない! と思いきや,特に屋根-妻のマッチングが悪い(-_-;) 1mm近く開く隙間は光硬化パテで簡単にやっつけときました。
側ー妻は接着こそし辛いですが,シルヘッダーの高さだけ気にして貼り合わせ,箱にした後の仕上げは軽くペーパーなでるだけで大丈夫な様子。
ただ何故か縦樋上の漏斗の高さが合ってないのでこれは削ってプラ板から作り直す予定…。
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四隅の仕上げが思ったほど楽なので,早速配管開始!
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あっという間に常磐無線の配管完成! 配管自体は0.25mm線です(0.2でもよかった?)
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配管は想像(でも多分合ってるハズ!)ですが,アンテナの配置は写真から確認出来たので間違いないかと。
ちなみに033番は少し位置が違います(最盛期の国鉄車輌:配給電車の回で確認。車内の骨組みの違い??)
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常磐無線はトレジャータウンのものなんですが,お持ちの方はご存じの通り,製造の都合なのかなんか変な形してるんですねコレ(-ω-;) 
今でこそ関水のASSYがありますが(それでも整形は必要。。),ウチは喜び勇んで特用パックなんて買ってしまったので今更鞍替えなんてできないー!
そんなわけでこっちもドリルレースして整形しました。そろそろ大丈夫かなーと撮ったんですが,写真で見るとまだ歪ですね…もう一回やり直し予定。。



お久びさ。

2011-09-20 01:32:23 |  Nゲージ・事業用電車(配給)
日誌…もそうですが,本題はこっち。
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夏休みで前年の仕掛品を『そこそこ(笑)』片付け,なんか新しいことしたいなーと思うここ近年の9月。
そこで久しぶりにプラキットでもと,死蔵してたGMのモノを取り出してみました。懐かしいー!
まずは簡単に出来そうなクモニ13にチャレンジ! まぁ簡単にできないことは百も承知ですが(^^;;)
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んで使うのは上のとは別に開けてある方なんですが・・・(何個あるんだw) 早速お面・側面のディテールを削りまして手すり穴をあける…とここで勘のいい人は気付くハズ。『クモニ13用にこんな前面入ってた?!』
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そう,何故かこのキット…パンタからの配管付きは大鉄顔(028辺り?),配管ナシは飯田線用なんかで使える静鉄顔しか入ってないのです。ヘンなのばっかり入れやがって(´Д`)
今回作りたいのは助士側がニ段窓のナナサン譲りの顔…窓枠パーツか,顔をGMかトミーのクハ79のにすげ変えようか悩んでいたんですが。
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お面いっぱいあるし,試しに窓枠切り出してはめ込んだらどうなんだろ? とやってみたところ…。
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案外上手く出来ちゃいましたよと(笑) どうしても出来る細かい隙間も流し込み接着剤のおかげで埋まってくれました。
プラ工作長い方からには余裕じゃんwwなんて工作ですが,エッチングキットに慣れちゃうとこうゆう地味なことで嬉しくなってしまうのです。 ちなみに製作開始に踏み切ったのは遊び半分でやってたこれが上手くいったから(^-^;)
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話を戻して…基本的にモールド削って穴あけの連続で楽勝なんですが,唯一TN取り付けに備え車体側の胴受けを移設する加工が厄介なところ…。
胴受け自体は別の仲間から持ってきますが,こいつを横幅を短くしたり,その幅に合うよう切り抜きしたりと面倒続き…何度かやり直しましましたが。。
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根気が続かず,それっぽい位置(!)に固定。箱サボの位置は只今やり直し中…意外と長くなったので,プロトタイプやらは次回に。。。


荷電製作…こぼれ話。

2011-09-06 00:19:00 |  Nゲージ・荷電(幕張)

いつもながらウチの工場はハプニングが尽きません(苦笑)

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■屋根が割れる。
クモユニが完成して,並べて写真撮ろうとしてたら,撮影のために移動してた時計がクモユニ74012を直撃ー2-4位側の当たった部分らへんの側が歪み,唐竹割した屋根に大きなヒビが…

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出来が良かった子なだけに大いに凹みましたが,このくらいのハプニングはいい加減慣れた(最近だと去年とかw)ので10分くらい経って作業開始。
取り敢えず瞬着で裏からヒビを塞ぎ,表面はサフ盛って…

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仕上げる! それから吹っ飛んでしまった便所のオバーフロー管カバーも復旧。

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屋根色に何を使ったのか…多分今回荷電に使ったのと同じだよなーとおぼろげな記憶の下,だましだまし吹きつけ塗装…

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最後は汚しで誤魔化して一安心。。このあたりはどの作業よりも得意になりましたw 修繕依頼あらばなんなりと(マテ

■色合い。

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完成して初めて113系と対面。気になる色合いは…んーまぁまぁ? 遠目で見て激しい違和感を感じなかったのでよしとしました。
実車も荷電と旅客車では少し感じが違ってたみたいですし(^-^;)

■運転会

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先日仲間内で所沢にあるモデルドリームで走らせてきました。直線が長いので思う存分ブン回せますw

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んで例によって写真が少ないという… どこかで1日中走らせたいー。。。


房総名物,出場!

2011-09-05 23:22:27 |  Nゲージ・荷電(幕張)

クモユニに合わせてこちらも出場!

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クモハユ74-ひふみ。お面だけ見ると特に差異はないですw
前回に比べ,青もイイ感じな色合いになり,やはり塗りなおしてよかったー。

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後ろ側…。 所々見える行き先は103系の前面用の幕の英文字をカットしたのを流用。書体や文字色こそ違いますが,結構それっぽいのでは…??

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今回の入場に際し,床下の正規化も実施。001の主制御機はCS5なので富の製品そのまま,002・3はCS10なのでGMのを持ってきました。
その他ちょくちょく変えてますが,床下配置がズバリ分かる写真はなかったのでお得意のそれらしくです(^^;)

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001 わーん,ステップ曲がってるorz

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002 同じくステップが…

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003 実車は最後は大船工の出場試運転の控え車で活躍していたので,模型でもそんな遊び方が出来ればw

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荷電いっぱーい。 併結する113系は1本しかいないので,こっちも増やすべきかなと真剣に悩んでみたり(笑)


千葉のクモユニさん完成!

2011-09-03 00:50:00 |  Nゲージ・荷電(幕張)

やっと完成(´Д`)

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無愛想に見えるけど,どこか愛着のある顔つき(^-^)

今回製作したのは1975年3月改正辺りの幕張区の荷電たち。
名物クモハユ74が全車在籍していたのに加え,それまで在籍していたクモユニ74がスカ色に塗りかえられ,さらに千葉管内の北総地区電化で荷物車の電車化され,それによる所要増から田町から3両のクモユニがやってきたりと一番面白かった時期を再現しました。
ちなみに荷電4両が連なり,その後113系の新聞電車でお馴染みの2331M(両国⇒千葉)はこの3月改正で登場したようです。

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そんな当時の面白さを伝える2両…転属後塗り替えまで湘南色で房総を走り回った012番,そして前面幕板がクモハユ同様青く塗装されてしまった103番。
後者は古くはGMのカタログに作例が載っていて,幼心に不気味だなーとか思ってたような記憶がw 
他には104番がこの塗装で居たのが確認できましたが,わずかな期間(次の検査で塗り替え??)だったのか写真が少なく,詳しくは不明。。。

モデルはイエロートレインキット組み立て。屋根一体だったものを切りとってプラ屋根にしたのは結果的に正解でした~が,お面の削り込みにバラツキが出て各車表情がびみょーに違ってしまったのはマイナスポイント(-ω-;)
それでも親バカだからハンドメイドっぽくていいじゃん言ってますけどねw 

湘南色な012は昨年作った子なのでここでは省きます(--;)
詳しい作業内容なんかはこっちで纏めているので,気になる方は是非。。 

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こちらはいたってノーマルな104番と107番。
104番は前述の通り幕板ブルーな子だったようですが,差別化を図ってその後の姿にしました。
お隣よく見ると『あれ,塗り分け間違えた?w』なんて言われそうな107番…実は1975年頃は本当にこの仕様だったようで,恐らく湘南色のまま千葉にきて1回目の検査時にスカ色に塗り替える際,そのままの塗り分けで塗ってしまったのではないかと。まぁ当時のよくあるパターンですね(笑)
実は104番もこの塗り分けがあったようで…塗装の推移を追うと,湘南塗り分け⇒腰板の青面積拡大,幕板も青仕様⇒幕板青ナシの順でしょうか…うーむ,謎が多い。。

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後ろ側並び~ 屋根への車体色吹き込みはしてやったり( ̄ー ̄)+ え,ちょいとワザとらしい?…w

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幡生工場で改造された104(と107)…塗装後実車の写真をよくみるとやっぱり変なグロベンを載っけてる!
そんなわけで慌てて取り付け穴を拡大して,関水の国電101系用のグロベンをのっけておきました。
このグロベン,上部のフィンの部分の形が微妙…というか,本来傾斜が付いてるはずなのに垂直に近いのがかえってこの連中(特に幡生で近代化改造等されたナナサン一族についてるモノ)には好都合なのです。

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側は前作同様夏姿に~ 日よけが流行ったみたいなので,今度は窓開けとか如何ですか~なんて(笑)
とりあえずGMから改造したんじゃないんだぜーとか伝えられればそれでイイです(^^;)

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紆余曲折ありましたが,無事4両出そろいました。幕張にはあと2両居たようですが…それはいつになることやら(^^;;)

クモハユはまた次回に!