ヒナの業務日誌

知ってる方も知らない方もこんにちは。
73形をメインに、昭和48~50年頃に活躍した国電たちを好んで作ってます。

国電301系を作る・01K

2017-05-29 22:54:00 |  Nゲージ・301系(三鷹)

ゴナナが一段落しましたので,今目下取り組んでる車もご紹介しましょう。
ただ驚くことに,試作に着手したのは2月から…自分でも驚くくらい鈍足進行です。

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というわけで表題の301系です。

なんでこれを始めたのか,今一つ覚えてないのですが(笑) 確か探し物をしていた時にジャンクで買った1両をしげしげ見てたら意外といい出来じゃんと感心して…あとは三鷹の荷電と並べたかった点が一番大きい理由なのかもしれません。ついでに言うと,あわよくば今年のコンペに出したいなーとか。

ベースはボナとマイクロ(有井の方が馴染みある?)で悩んだのですが諸々の理由から後者を選択し,例によって1974年頃の仕様を念頭に作り始めました。
一番作りたかったのは見た・乗った経験のある民営化後の姿ですが,10両冷改と配管引き回し大会を車体重加工の後にやる気力はなく…とりあえず今後の増備に向けた試作的な7連で落ち着きました。

さて手に取ったマイクロ製品,割と出来がいいように見えて実は苦しい面も多々あり…特に車体は
・車体の幅がなぜか広い
・靴ズリ下から台枠下までの距離が短い(103系サイズ?)=ドアの全高が高い

というなんでやねんとツッコミ多数のエラー?が見受けられます。
逆にそれ以外の基本的な寸法はあっているようで,よくありがちな車体長が短い!!みたいな点はなく,つまりまず上記2つを直せばなかなかカッコいいものができるのではないか,と若干軽い気持ちで分解を始めたのでした。

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まずはIPAに漬けて塗装剥離。銀ロットのものはすんなり落ちてくれました。逆に灰8号の車はこすってやっと落ちるレベル…塗料の質の差でしょうか。

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続いて車体幅問題解決のため,側面を一旦切り出します。
上端は雨どいのてっぺん,妻側は縦樋脇から0.1mm辺りのところでレザーソウでカット。
この後諸々の加工を終えたら幅を直した妻面を組み合わせて再構築します。前面はBONAのメタル製を使う予定。

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ちょっと判りづらいですが,側面は少し肉厚なので裏側をガラスパーツのHゴムが少し出るくらいに薄く削りました。
それでもサッシは大分奥まるので実際にはめ込む際はなにかしらの対応を検討中。

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クツズリはモールドを削り,その一段上に新設すると丁度いいような感じですのでそのように加工しました。
写真はトレジャータウンの細切りテンプレートで0.5mm幅にカットしたt0.2mmプラ板をさらにクツズリ幅にカットしている様子。大変簡素なものですが,効率よく作業できました。

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未加工品と塗装したテストピースとの差。台枠の厚みが表現できました。
アルミ車特有のドア脇のテーパー表現が上手く表現されてて好感が持てます。

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その他プラ板貼りはりあれこれ。製品が民営化後の更新車仕様を再現しているがための処置ですが,この辺の解説はまた次回に…次は箱にした報告やりたいなぁ。。


EF57 1を作った/後編

2017-05-20 10:41:00 | Nゲージ・電機

まずは車体の塗装から

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車体色はガイアのブドー色をメインに少しだけ暗くしたものです。
入り組んだ部分が多いので,下地は黒立ち上がりとして影が残ったらいいなーを念頭に吹き付けました。
ガイアカラーの隠ぺい力はなかなか優秀で,薄吹きで塗り重ねても暗くならずしっかり発色してくれました。

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下地を黒にしたことで,グレー立ち上がりに比べ重厚感ある色合いに塗りあがった気がします(前作のEF15/16http://73069.at.webry.info/201010/article_5.htmlはちょっと明るめというか色が薄いです(^^;)

他,下回り屋根は車体同様にガイアの黒サーフェイサーを下地とし,前者はダークアースを軽く吹き付けて汚し…屋根はさらにモデルカステンの履帯色を吹き付けたのち,ダークイエローを軽くまぶして汚しとしました。

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車体はインレタを貼りつけ後にクリアーを吹き付けますが,艶をどうするか毎度の悩み事。
宇都宮で見たゴナナ保存機が状態がいいのか,現役時代そのものな車体艶でしたので,それを参考に最近覚えたガイアの光沢クリアーにクレオスのフラットベース(スムースタイプ)を混ぜて半光沢より艶消し気味のクリアーを塗布。カサカサにならず,金属の持つ鈍めの艶が表現できたかな?と言ったところです。
(モノによりますが,クレオスの艶消しはどうにも白っぽくなってしまうので…まぁそれが退色表現やるときには好都合ではありますが(笑))

オマケで先日試運転してきましたので,その時の雄姿を…

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後ろにくるのはまずナハフかなーという個人的イメージで組成…でも残念なことに12両繋いでみたら勾配上がれませんでした。どこかに補重が必要?

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どことなく上野地平な雰囲気に思わず一枚。
後ろに続く客車も手を入れないとサマになりませんね(笑) しかし存分に楽しんでしまいました(´∀`) 

今回はいつもより少ない労力で再現したかったカッコいいをモノにできました。たまには製作中のものを休ませて軽加工で走らせられる車輌を増やすのもいいですね~最近ご無沙汰でしたのでいい気分転換になりました。

次回はまたゴナナか80か…あとは気持ち的にDD13でも弄ってみたいなーなど。T社さん7月のイベント向けに手すりセットなんていかがでしょう?(笑)

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EF57 1を作った/前編

2017-05-08 00:07:00 | Nゲージ・電機

久々の落成記事です。飯田線の方もありますが,まずはこちら。

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ウチでは珍しい機関車モノ。飯田線作った反動で気分転換に!と2月に作って完成させてました(笑)
関水製品をベースにパンタをワールド工芸のPS14に載せ替え,手すりなどの簡単な追加加工を実施しました。

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まよこ。機械室ステッカーは某社より発売予定のハズ(!?)なので黒の折り紙を貼って落ち着かせてます。
一応デッキもデザインナイフをカリカリさせて角を丸く細くしてみましたが,まだまだですね(実はこれが一番時間かかりました)
時代設定は1973~74年頃として避雷器をカバー無しにして製品との差別化を図ってみました。

それではいつもと順序逆でメイキングです。

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2/7 思い立ってPS14を組み始める
締切でてんやわんやだった1月の反動から,なんか1か月くらいでサクッと弄れるのを作りたい…と物色した結果,買ったまま放置してたEF571を弄ってみることに。
折角なら宇都宮で観察した2号機以降もセットで…と思いましたが,前面手すりが難儀しそうで趣旨から外れてしまいかねないのでこれはまたの機会に。。

んで取り出したるはワールド工芸のPS14組み立てキット。配給電車さんの作品を拝見していつか組み立ててみたいと思って買っておいたのです。
組み立て自体はハンダでまず…って写真は撮ってません。全面的に配給さんの製作記事http://jnr-oldtimers.at.webry.info/201202/article_8.html参考ですのでそちらをご参照頂ければm(_ _)m
ただ組って自体は折って少量ハンダで固定といったレベルなので簡単にモノにできます。
強いて言えば,シューの断面は埋め忘れがちなので注意する,といったところでしょうか(ハンダ作業後,1か所仕上げ漏れがあり,瞬着を盛って仕上げました)

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あと配給さんとの違いとして,今回は1975年以前の塗り:台枠黒/それ以外銀塗装としたため,台枠との組み立てを塗装後に行いました。
作業的には黒塗装した軸となる真鍮線を差し込むのがネックですが,実際やってみると特段塗料の剥がれもみられず終わって一安心。ただそのままですと真鍮線が抜けたりするので台枠脇の四つ穴からごく少量の瞬着を流して動きを固めておきました。
塗装はマルチプライマー吹き付け⇒台枠はガイアの半艶黒,パンタ本体は最近出たモデルカステンのクラシックシルバー。後者はペンキで塗られた銀色を再現できるというものでなるほど質感は鈍い輝きがよく出ていて好印象。
粒子もかなり細かいので車体の銀質感違いにも使えそうです。
ちなみに…何気にエアブラシで初めて銀色吹きました(笑)

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EF57 7@宇都宮
まずは屋根加工。しかしこの一族を再現するにあたってちょっとネックだったのがこの屋根上の吊り輪。
市販品もないし薄いプラ板から切り出して貼り重ねようかと思いましたが…

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トレジャータウンTTP215-51 丸い昇降ステップ・反射板掛けバリエーションをしげしげ眺めてたら思い付き,やってみたのがしたのもの。
すなわち楕円形ステップの一部をカットしたらそれらしいカタチになりました。これを屋根に植えれば…

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2/20 屋根加工終了
なんとか吊り輪もそれらしく表現できました。配線は全て焼き鈍した0.2mm真鍮線をヘロヘロと這わせ,避雷器はトミーのものに交換。線との接続はEF60辺りを参考にやってみましたが向き共々自信ありません。。

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2/16 日付前後しますが下まわり加工完了
デッキは先述の通り細く加工(余りわからない…)エアタンクからチリコシ生やしたり程度であまり深入りはしてません。カプラーは形状優先でGMのナックルを採用しました。

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2/21 塗装前準備完了
車体は手すりを0.2mm真鍮線より,ステップは先のトレジャーパーツより滑り止め模様付きのものが入ってますのでそれを使いました。
元のモールドを切除する際,根元部分を少し残した上でパーツを取り付けるとちょっと台座っぽくなります。
他,ナンバーはキッチンのものに交換するので削り取り。パーティングラインとおでこ周りを少しだけ削り込んでおきました。
いやーこんなストレスなく作るのは久しぶりだなー(´∀`) つづく