ゴナナが一段落しましたので,今目下取り組んでる車もご紹介しましょう。
ただ驚くことに,試作に着手したのは2月から…自分でも驚くくらい鈍足進行です。
というわけで表題の301系です。
なんでこれを始めたのか,今一つ覚えてないのですが(笑) 確か探し物をしていた時にジャンクで買った1両をしげしげ見てたら意外といい出来じゃんと感心して…あとは三鷹の荷電と並べたかった点が一番大きい理由なのかもしれません。ついでに言うと,あわよくば今年のコンペに出したいなーとか。
ベースはボナとマイクロ(有井の方が馴染みある?)で悩んだのですが諸々の理由から後者を選択し,例によって1974年頃の仕様を念頭に作り始めました。
一番作りたかったのは見た・乗った経験のある民営化後の姿ですが,10両冷改と配管引き回し大会を車体重加工の後にやる気力はなく…とりあえず今後の増備に向けた試作的な7連で落ち着きました。
さて手に取ったマイクロ製品,割と出来がいいように見えて実は苦しい面も多々あり…特に車体は
・車体の幅がなぜか広い
・靴ズリ下から台枠下までの距離が短い(103系サイズ?)=ドアの全高が高い
というなんでやねんとツッコミ多数のエラー?が見受けられます。
逆にそれ以外の基本的な寸法はあっているようで,よくありがちな車体長が短い!!みたいな点はなく,つまりまず上記2つを直せばなかなかカッコいいものができるのではないか,と若干軽い気持ちで分解を始めたのでした。
まずはIPAに漬けて塗装剥離。銀ロットのものはすんなり落ちてくれました。逆に灰8号の車はこすってやっと落ちるレベル…塗料の質の差でしょうか。
続いて車体幅問題解決のため,側面を一旦切り出します。
上端は雨どいのてっぺん,妻側は縦樋脇から0.1mm辺りのところでレザーソウでカット。
この後諸々の加工を終えたら幅を直した妻面を組み合わせて再構築します。前面はBONAのメタル製を使う予定。
ちょっと判りづらいですが,側面は少し肉厚なので裏側をガラスパーツのHゴムが少し出るくらいに薄く削りました。
それでもサッシは大分奥まるので実際にはめ込む際はなにかしらの対応を検討中。
クツズリはモールドを削り,その一段上に新設すると丁度いいような感じですのでそのように加工しました。
写真はトレジャータウンの細切りテンプレートで0.5mm幅にカットしたt0.2mmプラ板をさらにクツズリ幅にカットしている様子。大変簡素なものですが,効率よく作業できました。
未加工品と塗装したテストピースとの差。台枠の厚みが表現できました。
アルミ車特有のドア脇のテーパー表現が上手く表現されてて好感が持てます。
その他プラ板貼りはりあれこれ。製品が民営化後の更新車仕様を再現しているがための処置ですが,この辺の解説はまた次回に…次は箱にした報告やりたいなぁ。。