ヒナの業務日誌

知ってる方も知らない方もこんにちは。
73形をメインに、昭和48~50年頃に活躍した国電たちを好んで作ってます。

飯田線の戦前型を作る02

2017-03-30 23:10:56 | インポート
引き続き作業中…
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1/8 51046がカタチになってきた!
締切がいよいよ決まり,年が明けてスピードアップ(してたはず^^;)
主な加工点としては
◆車体
・運番窓の2桁化…元の窓を一旦埋めてt0.1mmプラ板を貼り,枠を残しつつ開け直し
・側面に急行表示サボ枠設置…トレジャータウン/TTP255サボ受けセットより区名札入れを横にして流用
・妻面…縦樋の丸パイプ(0.4mm真鍮線)化
・前面のHゴムガラス交換…角Rがキツめなのが気になり,富クモハ73近代化の前面ガラスが嵌るように削り広げました(写真では未施工。。)
・手すりは後述の車含めタヴァサのPN443クモハ52用
・前面の雨どいの曲がりを実車に合わせて気持ちなだらかに整形

◆屋根
・ベンチレーター配置変更
・車端ステップの金属パーツ化(BONAのP138旧国用が強度もありお勧め)
・ステップ交換のついでに屋根のカーブを自然な感じになるよう削り込んで整形(スジボリ堂のマジックヤスリが大活躍でした!)
この辺りは図面上と出来上がったものではどうしても印象が異なる面で有り,設計時も大変苦労されたと思われます。
ただ作業的にはパーティングラインを消すようにしてゆくと自然とカタチにはなるので難しいものではありませんでした。実物の写真見ながらあーでもないこーでもないと削ってゆく作業はなかなか楽しいものです。
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1/9 4両揃い踏み~
最低でも4両編成で出したかったので当時の伊那松島配置から1組を選定…結果,芝生さんが撮影された上諏訪乗り入れで先頭に立った61004と,たまたま組んでた47155に決定。
後者は151との対比が見れるので好都合~加えて先の2両が重めの加工多数だったので製品まんまの番号をそのまま弄るとどうなるか,という意図もあったはずです。。。
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クハの並び
47155は製品の153とさほど変わらないでしょう~と思いきや地味なところで差異があり,わかる範囲で直してあげました。
箱サボはトレジャーのTTP241-02で,今回モールド生かそうかなと悩んだところもあるのですが,結果的に交換してよかったです。組み立てに際して,曲げる前に裏の筋を少しカッターでなぞってやると角がキッチリ出てくれるので効果的です。運番窓の穴あけはこれまた地味に面倒い箇所…ピンバイス開口の連続&デザインナイフカリカリで仕上げます。
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1/21 気が付けば塗装前…
写真撮る癖がなくなってしまっているからか,割と途中すっ飛ばしてこの状態ですm(_ _)m
お気づきでしょうが,今回も元の塗装は落とさずの作業です。
関水の塗装は比較的塗膜が薄いというのもありますが,まぁ同じ塗り分けなので大丈夫でしょうと言うことで(笑)
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屋根も塗装準備完了。屋根配管は屋根ー車体がしっかり組み付けられる点に目を付け,103系でも実績のある塗装後組み合わせる作戦としました。
よってこの時点では母線と作用管は車体側に固定し,屋根側は配管の台座のみ準備しています。
手前の51046は実車に合わせて国電では珍しいカバー無し避雷器を実装,但し各々実物ズバリの番号はなかったので他車を参考に引き直しました。

続く


飯田線の戦前型を作る01

2017-03-25 09:56:58 | インポート
久しぶりの掲載本のお知らせ…
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クハのみですが取り敢えずご挨拶(^^;)

巨匠のブログにて既にご案内がありましたが,『飯田線の旧型国電』本が先日発刊となりました。
自分はその中のN模型記事担当として新作を作っていたのですが,残念ながら完全に完成とはいかず…わかる方には一部未加工の部分があるwなんて笑われてしまう結果となりました(-_-;)
流石にそれではあんまりなので,本誌中で収まらなかった途中作業等含めご紹介できればと思います。

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16/12/09 製作ネタ検討中?
巷では『旧国と言えば飯田!』なんて表現されることの多い飯田線ですが,実はこれまでさほど意識して見たことがなく,買い込んだ飯田線も大糸や身延,宇部小野田なんかにしてみたいなーなんてへそ曲がりなこと考えてました(でも意外とそうゆう方が周りに多い事が発覚して少し安心しましたw
そんなわけでまさか自分のところにお誘いが来るなんて思ってもなかったのですが,やるからにはカッコいいもの作らなければお叱りを受けることになります。
巨匠から提供を受けた貴重な画像の中からどれにしようかなとカチカチやってたら都合のいい車がまず1両見つかりました。
種車と図面を見比べるとそこまで大きな加工はいらなそう。製品がまだ出てないのでウケそう…なにより自分が作りたい!
その車の正体は…
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12/16 47151着工
やっぱりナナさん顔かwなんて言われちゃいましたが(´∀`;) どうも半流より平妻より切妻顔のなおかつHゴムが使われた顔が元来好みなようで。
ベースは47153で,まず運転&助手側のHゴムを富クモハ73全金の前面用から,真ん中はサロ165回送運転台用のものがそれぞれ嵌るよう開け直します。
工法としてはこちら参照⇒http://73069.at.webry.info/201312/article_1.html そいやこれも停滞してますな。。
嵌め込むプラ板はt0.5mmとし,窓をはめ込んだ際にHゴムが少し出っ張るよう考えてます。
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側面は扉間窓の変更がメイン。用意する狭窓は51200のジャンクボディが入手できたのでシルヘッダー部分で切り出し,車体側も塗り分け線部分まで削り込んだ開口部へはめ込み固定することで強度向上と寸法乱れを極力なくしすようにしました。
扉間隔・その前後の窓の配置は同じなのでシルヘッダーもなく比較的仕上げは楽ではありましたが窓枠接着がうまくいってなく,上段が削れ過ぎて再度新しいものをはめ直すという一幕も(写真2枚目)
接着ははみ出し処理が大変ですが,大事をとって溶剤系でなく瞬間接着剤でしっかり固定しています。
屋根もベンチレーター配置が異なる為開け直しぃぃ。
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47151の配属は最後は中部天竜でした。平妻のクモハも作ってみたかったのですが,同区の電動車は半流クモハ51しかいなかったためこれは別の機会とし,相方は47151と当時組むことが多かったと教えて頂いた51046を選びました。
形態的は製品から出ている54002と向きや裾のリベットが1列な点が同じなため,ちょっと弄ることで化かすことが可能でほぼ初めて弄る関水戦前型のウォームアップには丁度良さそうです(って既に切ったりなんだりしてますがw)
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桟付き扉は47151で窓枠を切り出した51200ジャンクから切り出してはめ込み。取っ手モールドがちゃんと刻印されているので向きに注意です。
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全5か所はGMキットよりくり抜きやすい素材とはいえなかなか大変でした(笑)
元扉のくり抜きはドアヘッダー下のRは近い大きさの径のドリルで穴あけ,その後ごく一般的なカッターで何度か筋を入れ,ねじ取りました。クツズリ部分は折れたり変形はなかったのですが,それでも折り取る際には注意が必要です。
またカッターも2~3枚ドアを抜いたら刃を交換した方がよいようです…先端が刃こぼれしかけたカッターで筋を入れてたら力をかけすぎて外板側にカエリがでてしまって残念なことになったところが一か所あるのが悔やまれます(周りがリベットなので修正もできす。。)

次回は残り2両とディテール工作のことでも…
続く