ひきた小児科クリニック(群馬県桐生市 疋田小児科医院)

小児科専門医が群馬県桐生市やみどり市で流行している病気や,予防接種,アレルギーなどこどもの健康に関する情報を提供します.

風疹の胎児障害 昨年の6倍超

2013-12-13 09:29:48 | 新聞記事など
風疹の胎児障害 昨年の6倍超

風疹に関する記事がありました「風疹4週連続減、流行は終息?-先天性風疹症候群は増加傾向
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131210-00000001-cbn-soci」

 記事によると「昨年から流行が続いていた風疹の患者報告数が4週連続で減っている。」とのことで、これは良いことです。しかし「一方、先天性風疹症候群(CRS)の報告数は昨年の6倍以上に急増。」とのこと、これは大変な¬ = 悪いことです。

 
先天性風疹症候群(CRS)に関しては「妊娠早期の女性が風疹にかかると、胎児に難聴や白内障、心臓構造異常などが起こりやすく、これらの障害が発生した場合、CRSと診断される。」「今年1月から11月20日までの報告数は、昨年の4人を大幅に上回る25人を記録。」とのことです。

この「25件のうち、母親が妊娠中に風疹に罹患したケースは18件。母親にワクチン接種歴がなかったケースは、判明しているだけでも10件あった。」とのことです。

記事の最後には「CRSを予防するため、「妊娠を希望する女性への予防接種と、そのパートナーの男性への情報提供と予防啓発が必要」としている。」と締めくくられています。本来であれば国がワクチン政策をしていれば先天性風疹症候群(CRS)はこれほど問題にならなかったはずです。日本のワクチン政策の遅れによりこの様なことになっているのは残念です。当院では引き続き成人への風疹ないしは麻疹・風疹ワクチンの接種を推奨し行っていきたいと思います。

ひきた小児科クリニックでは、三種混合ワクチン、四種混合ワクチン、BCGワクチン、ヒブワクチン(アクトヒブ)、肺炎球菌ワクチン(プレベナー)、子宮頚癌ワクチン(サーバリックス)、麻疹・風疹ワクチン、おたふくワクチン、水痘(水ぼうそう)ワクチン、日本脳炎ワクチン、二種混合ワクチン、B型肝炎ワクチン、不活化ポリオワクチン、インフルエンザワクチン、ロタウイルスワクチン(ロタリックス・ロタテック)他などの予防接種を行っています。

ひきた小児科クリニック (群馬県桐生市 疋田小児科医院)
http://www014.upp.so-net.ne.jp/hikita/

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