ひきた小児科クリニック(群馬県桐生市 疋田小児科医院)

小児科専門医が群馬県桐生市やみどり市で流行している病気や,予防接種,アレルギーなどこどもの健康に関する情報を提供します.

新たな薬が登場、「片頭痛」の治療で画期的な変化が起きている!

2021-10-24 15:46:08 | 新聞記事など
新たな薬が登場、「片頭痛」の治療で画期的な変化が起きている!

 片頭痛に関して記事がありました「国内で相次いで新たな薬が登場、「片頭痛」の治療で画期的な変化が起きている
https://news.yahoo.co.jp/articles/3cbf52ee63c490c4ed22bc0650b425576cd8ab5a」

記事によれば「2021年に入ってから、片頭痛の発作を予防する新しい薬が相次いで発売されている。4月に発売された日本イーライリリー・第一三共の「エムガルティ」に続き、8月にはアムジェンの「アイモビーグ」、大塚製薬の「アジョビ」といった薬が登場。まさに新薬発売ラッシュといった状況で、こうした片頭痛の薬が国内で新しく発売されるのは、およそ20年ぶりだ。」とのことです。当院では頭痛専門医が診療しているため、これらの薬剤を使用開始していて実際に優れた効果を実感しています。

 片頭痛に関しては「片頭痛の患者は国内に840万人いるといわれる。特に多いのは30~40代の女性で、有病率は男性の4倍と推計されている。頭の片側が心臓の鼓動に合わせたようにズキズキと痛み、症状が重くなると吐き気が出ることもある。」そして、「現在の治療で広く使われている「トリプタン」という薬は、日本では2000年から処方されるようになっている。だが予防薬ではなく症状が出てから使う薬であるうえ、症状が重い人にとって効き目は弱く、新しい薬が待ち望まれていた。そこに登場したのが冒頭の新薬3つだ。」ということです。

 問題点は値段で「新薬は従来の飲み薬と違い、いずれもバイオテクノロジーを駆使して製造される「抗体医薬」と呼ばれるもの。そのため注射が必要で、価格も保険適用後で月に1万円ほどと従来の薬に比べて割高だ。それでも、症状が重い人にとって寝込むほどの発作が減ることの意味は大きい。」とあるように症状の重さと負担を考慮する必要があります。

 もう一つの問題は「新薬は作用メカニズムが新しいこともあり、症状が特に重く従来の治療で効果がなかった患者に対し、専門医しか処方ができない条件がついている。」ということで、一定の条件があるのと、医師であれば誰でも使用できるわけでなく頭痛専門医などの専門医でないと処方できないことになっていることです。当院でも頭痛専門医が不在の日は処方することができません。実際には予約制になります。

ひきた小児科クリニック (群馬県桐生市 疋田小児科医院)
http://www.hikita.sx3.jp/

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