ひきた小児科クリニック(群馬県桐生市 疋田小児科医院)

小児科専門医が群馬県桐生市やみどり市で流行している病気や,予防接種,アレルギーなどこどもの健康に関する情報を提供します.

<タミフル>10代への処方解禁検討へ 3年以内に結論

2016-01-19 21:50:38 | 新聞記事など
<タミフル>10代への処方解禁検討へ 3年以内に結論

インフルエンザ治療薬に関する記事がありました「<タミフル>10代への処方解禁検討へ 3年以内に結論
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160119-00000059-mai-soci」


 記事には「ベランダからの飛び降りなど服用後の異常行動が指摘され、2007年から10代への処方が原則禁じられているインフルエンザ治療薬「タミフル」について、厚生労働省は処方を解禁するかどうか最終的な検討を来年度から始める。禁止後の調査で、服用と異常行動との因果関係を示す結果が出ていないためだ。厚労省研究班がより細かく異常行動の原因を確かめ、3年以内に結論をまとめる方針。」とのことです。

 根拠としては「重症化が危ぶまれる場合は10代にも処方が認められており、研究班はこうしたデータを分析。直近の14~15年では、重度の異常行動をとった患者(乳幼児含む)57人のうち、タミフル服用者は他の薬と併用も含め8人だった。どの薬も服用していない人が11人おり、研究班代表を務めた岡部信彦・川崎市健康安全研究所長は「タミフルを服用しなくても異常行動は起きており、明確な因果関係を示す結果はない。インフルエンザそのもので起きる可能性も考えられる」と話す。」とのことです。現時点でははっきりしていませんが、タミフルが2001年に国内発売される前から小児のインフルエンザ診療をしていた小児科医としては、インフルエンザであればタミフル内服しないでも異常行動は起きることは経験していました。今回の検討結果を見ても、やはりタミフルは関係ないのかなとも思います。重要なことなので3年間以内に結論が出れば良いなと思います。もちろん、現時点では10代にはタミフルは使用しません。

ひきた小児科クリニック (群馬県桐生市 疋田小児科医院)
http://www014.upp.so-net.ne.jp/hikita/

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