ひきた小児科クリニック(群馬県桐生市 疋田小児科医院)

小児科専門医が群馬県桐生市やみどり市で流行している病気や,予防接種,アレルギーなどこどもの健康に関する情報を提供します.

統合失調症、左脳に特徴=深部の一部大きく―阪大など

2016-01-20 10:48:02 | 新聞記事など
統合失調症、左脳に特徴=深部の一部大きく―阪大など

中枢神経画像診断について記事がありました「統合失調症、左脳に特徴=深部の一部大きく―阪大など
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160119-00000096-jij-sctch」

 私は小児の脳の画像の研究をしていて日本小児放射線学会から論文賞をもらったこともあるので、画像検査に興味があるのですが「統合失調症患者は左脳深部の「淡蒼球(たんそうきゅう)」の体積が右脳側より大きいとの研究結果を、大阪大や東京大など国内37研究機関が共同でまとめ発表した。」という記事に興味があります。
記事によれば「統合失調症は約100人に1人が発症する精神障害で、幻覚や妄想、意欲低下などの症状が表れるとされる。患者は淡蒼球の体積が大きいことが知られていたが、左右の違いの有無など詳しいことは分かっていなかった。」とのことで、左右差があることが今まで見つかっていなかったことがむしろ驚きです。淡蒼球の大きさなどは今までも比較されていたはずなので、コンピューターの技術が発達して、容積を算出するソフトの精度が上がって、比較できるようになったのかなと思います。.まあ、人間全く左右対称と言うことは無いのですが疾患によって左右差があるのは病態に関係しているのでしょうね。大変興味深いです。

ひきた小児科クリニック (群馬県桐生市 疋田小児科医院)
http://www014.upp.so-net.ne.jp/hikita/

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