米ミネソタ州でヒブ感染症5件、乳児1人が死亡

米ミネソタ州でヒブ感染症5件、乳児1人が死亡

米ミネソタ州でヒブ感染症5件、乳児1人が死亡の記事はこちらhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090201-00000009-cnn-int

　ヒブワクチン（アクトヒブ）は日本では昨年12月から販売され接種が開始されました。
　このワクチンは米国ではもちろん世界110カ国で導入されており、多くの国で定期接種になっている基本的なワクチンです（日本では残念ながら任意接種です）。
　このため米国発のこのようなタイトルのニュースは不思議だと思いましたが、ミネソタ州の続発は異例であるため報道されたそうです。
米ミネソタ州でヒブ感染症5件、乳児1人が死亡の記事はこちら（米ミネソタ州でヒブ感染症5件、乳児1人が死亡http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090201-00000009-cnn-int）
記事によると患者5人のうち、死亡した生後7カ月の乳児を含め、3人の子どもは家庭の判断でワクチン接種を受けていなかったそうで、残る2人のうち1人は接種完了前の乳児、もう1人には免疫不全疾患があったとのことで残念です。
米疾病対策センター（CDC）によれば、ヒブ感染症（ヘモフィルス・インフルエンザb型菌（Hib＝ヒブ））の致死率は5％と高く、回復しても難聴などの重大な後遺症が残る恐れがある。とのことでこれは日本でも同じで、私もヒブ感染による髄膜炎の死亡例を経験しておりますし、後遺症を残した患者さんもおります。可能であれば生後2か月以降の乳児はヒブワクチンを接種した方が良いです。

ひきた小児科クリニックでは、ヒブワクチン（アクトヒブ）、インフルエンザワクチン、三種混合ワクチン、麻疹・風疹ワクチン、おたふくワクチン、水痘ワクチン、日本脳炎ワクチン、二種混合ワクチン、他などが接種可能です。基本的に診療時間内であればいつでも、接種いたしますが小さなお子さまであれば2時～3時の予防接種・乳児健診・育児相談の予約外来では風邪の患者さんは来院しないため安心して来院いただけます。

ひきた小児科クリニック　（群馬県桐生市　疋田小児科医院）
http://www014.upp.so-net.ne.jp/hikita/

インフルエンザは薬を使わないと治らない？

インフルエンザは薬を使わないと治らない？

　インフルエンザについては新聞などで報道されているため、患者さんのご両親も知識豊富です。もちろん、記事は分かりやすく書いてありますが専門用語も含まれており少し難解な点があると思います。
　それは、私の説明も同じかも知れません、それに、言葉足らずなことがあります。このblogでも書いたことですが、インフルエンザはタミフル、リレンザなど抗インフルエンザ薬を使用しなくても治ります。患者さんに、治療の選択肢として
１）「抗インフルエンザ薬を使用しない」
２）「タミフルを使用する（耐性の可能性がある）」
３）「リレンザを使用する（子供は吸入が上手にできないと有効でない）」
があります。説明します。すると、「薬を使用しないと治らないのですよね？」と質問されることがあります。私の説明不足なのですが、ご両親がこどもの頃、つまりタミフルとリレンザが販売される以前は特別な治療薬など無しで安静のみで治癒していました。もちろん、解熱剤や咳止めなどは使用しますが。
　抗インフルエンザ薬は発病48時間以内に使用すれば病気の期間を数日短縮しますので有効ではあります。高熱は辛いですし、早く回復したいのであれば使用して良いと思います。一方でなんとなく抗インフルエンザ薬が恐ければ使用しなくても良いと思います。それでは、抗インフルエンザ薬の使用が脳症を減らすかというと、そのようなデーターは現時点ではありません。
　インフルエンザ対策としては、手洗い、うがい、予防接種という古典的な方法が一番で、感染してしまったらやはり古典的に安静が基本なのだと思います。ただ、合併症がありますので高熱が出たら、ひきた小児科クリニックを受診することをお勧めします。

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