乳幼児のテレビ・ビデオの長時間視聴は危険です

乳幼児のテレビ・ビデオの長時間視聴は危険です

　たまに、待合室にテレビを置かないのですかと聞かれることがあります。ひきた小児科クリニックの待合室にはテレビがありません、これは小児専用のクリニックだからです。

　こどもにテレビを見せてはいけない。と言われて何年か経ちました。
　とくに2歳になるまでは見せないように注意することになっています。
　少なくとも日本小児科学会ではテレビがこどもの発達に支障を来す可能性があるために、なるべく見せないようにと提言しています（提言はこちらhttp://www.jpeds.or.jp/saisin-j.html）。提言によると

　2歳以下の子どもには，テレビ・ビデオを長時間見せないようにしましょう．
　内容や見方によらず，長時間視聴児は言語発達が遅れる危険性が高まります．

　とあります。

根拠としては「視聴時間別に運動，社会性，言語の発達状況をみると長時間視聴児では短時間の児に較べ，有意語出現の遅れが高率であった．また，子どもの近くでテレビが長時間視ついているの子どもで有意語出現の遅れの率が高かった．」とのことです。

　小児科学会会員で小児科専門医のいる、ひきた小児科クリニックの待合室にはこども達の健全な発育のためにテレビ・ビデオがありません。代わりに絵本や玩具が置いてあります。待ち時間は絵本を読んであげるなどしていただければと思っています。

ひきた小児科クリニック　（群馬県桐生市　疋田小児科医院）
http://www014.upp.so-net.ne.jp/hikita/