さいきんの流星光
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こないだ、ニコニコの生放送中に言われた。

「9回裏ツーアウトで大ホームラン打ってください」


みたいな。

ちょっと違ったかな。


でも、ニュアンスとしては、おわかりいただけるかと思う。

漫画の話ですね。

いつか大ヒット飛ばしてください!  とか、

いつかアニメ化する漫画を描いてください!

とかいうたぐいの話ですね。




よく言いますよね、そういうセリフ。

僕も、言ったことあるし、
こういう概念を持ってました。


だけど…ちょっと疑問を持ったんです。

そもそも、勝たなきゃいけないのか?


勝つ、とは人生に…なのかな?

「勝ち組」になるってことなのかな?

金持ちになって、

つまり資産を持って、有名になることかな?




そもそも「人生に勝つ」とは、いったいどういう事なのか…。


有名になることか?

ヒット漫画を世に出すことか?


自分の感覚で言えば、

もはや、その次元で生きていない、

というのが正直なところ。

僕の目標は、

超然と生きること。

超然とした生き方ができる人間になること。


これに尽きる。


もはや、大ヒット漫画を世に出すことでも、
お金持ちになることでもない。

そういうことを一切気にしない人間になること


目標になってしまった。


だって、う~ん…

「勝ち」とか「負け」という概念の上で考えを展開している時点で、

何かに支配されている気がするんだよね。

自由な発想ではないですよね。




漫画家としての成功、ヒット漫画を世に出すということをあきらめた後に

ひねり出した負け惜しみの目標なのだろうか。

成功しなかったから、いい訳みたいに言っているだけなのかな。

その辺は自分でも、よくわからない。



とにかく、僕は問いたい。

最後、ぜったい勝たなきゃイカンの?


負けたら、

「取り返しのつかないことをしてしまった~っ!」

とかって泣かなきゃイカンの?


別にいいと思うけどね~。

何も残せず、名前も残らず、

死んでも誰も気づかれず。

そんな人生でも、僕はいいと思います。



だってさ、ほとんどの猫なんて、そんなもんよ。

人間に買われて大切にされて、

立派なお葬式出してもらえる猫なんて、

数パーセントですよ。



僕は、いいけどね。

僕が過去、飼ってきて、

途中でいなくなって近所の野良猫になって

人知れず冷たくなっていった猫たちと

同じ人生だったとしてもね。




↑って言える人に僕はなりたい訳ですよ。

本当はまだ言えないんだけど。



僕は、草野球をやっている。

弱小チームなので、試合には負けてばっかりだ。

ぜったい勝たなきゃイカンのであれば、

うちのチームは、いったい何だ?

存在してはいけないのだろうか。


僕の人生、草野球のようなモノだと思ってる。

漫画も、プロの漫画家じゃなくて草漫画家。

全部が草。

ぜんぶがアマチュア。

人生、折り返し地点を過ぎた人間なんだし、

今さら、どうあがいたって見えている。


2045年、技術的特異点を迎えた人類社会は、

ますますAI化が進み、

僕らが想像だにしない生活を、多くの人たちが送るようになる。

そんな風景をながめながら、僕は死んでいくのですよ。

地球の表面に生えたコケのごとくに。(笑)




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