さいきんの流星光
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『ZUBA!』下描き中/『中世マンガ』ネーム中


本日、NHK総合で、派遣切りや何かを特集する番組を放送していました。
チラリと見ました。
スタジオに50人くらいの、いろんな立場の人たちと、
国会議員や、派遣村を企画した人や、
江川紹子さんなどが討論するコーナーがありました。
「みんな甘いんだよ。仕事なんて自分で何とかするものなんだからさぁ!」
という威勢のよいTシャツ、スポーツ刈りのあんちゃんなんかもいて楽しかったです。
あのあんちゃん…すげぇ仕込みっぽかったよな~。
威勢がいい割に、勉強不足で現状をあまりよく知らないという人で、
みんなに激しく突っ込まれてたな。
恥ずかしくて観てられなかったから、
途中、一時チャンネル替えたりしてしまったよ。
ああ、僕は根性がない。

ところで、表題の「健康で文化的な最低限の生活」ですが、
憲法25条にそういう文言が出てきます。

「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」

ってヤツです。

きょう観た番組の中に、派遣の人が出てきてたんですが、
その人は、工場で働いていた人なんだけど、現場で技術をおぼえて上の資格を取ろうとか、
上の仕事をおぼえようとかすると、社員さんに叱られるのだそうです。

「おめーは派遣なんだから、言われたこと黙ってやってればいいんだよ」

って。
だから、まあ、生活費は稼げるし、問題起こしてクビになるより、
現状維持の方がいいかな、という怠惰な気持ちも手伝って、
ずーっとそのままだったそうです。

そんでいざ切られて、新しい仕事探そうっていう時になって、
過去自分がやっていた仕事に似た仕事探そうと思っても無くて、
「溶接関係の仕事あった!」と思って面接行っても、
聞かれるのは「資格持ってるかどうか」って事だけで、
その人は資格を何も持ってなかったもんで、苦労している、
っていう話をしてました。

それを観て、僕は思いました。
彼は、健康で文化的な最低限度の生活を営んでいたんだろうか?と。

ただ、生活費を稼ぐためにだけ働いて、
スキルアップも資格取得も出世もなく、昇給もなく、
毎日ただ働く生活って、健康で文化的な最低限度の生活と言えるのだろうか。

まるで、奴隷ですよ。
聞くところによると、販売関係の仕事も似たような状況らしいけど、
何年も同じ仕事をして何の希望もなく、ただ歳を重ねてゆく。
先に見えるのは、絶望だけ。

それが文化的か?
日本人は、まじめだから「最低限」ってところにこだわって、
本当に生きていける最低限ということを考えてしまうのかも知れないけど。
いずれにしても、その基準が低ければ低いほど得をする人たちが、
決めちゃあいけない気がします。

外国で、もし、そういう憲法があったとしたら、
もっと基準は、高いのではないかと思うのです。
「健康で文化的な最低限度の生活」のレベルが、その国の民意をあらわしている気がするのです。

そんな事を思いました。
やべ…また社会や政治について語ってしまいました。
僕もあのTシャツのあんちゃんと同じdえす。
よく知らないのに…。
どうも、失礼しました。

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