両親は、すでに札幌の特養老人ホームに移住してしまっているため、
函館の実家には、もう誰もいない。
誰もいないどころか、
家の中の物ほとんど、ゴミ清掃の人に来てもらって
ぜんぶ持ってってもらったらしい。
中心となって動いたのは僕の妹で、
実家の近所に住む親せきがいろいろ動いてくれて片付けている。
今回帰ったのは、
父親が屋根裏にしまいこんでいる古い本や思い出の荷物を下ろすため。
ほとんどがゴミだったんだけど、
その中で僕が持ち帰ってきたのは、
小学校時代の通信簿、 そして、
僕が生まれた年の母親の日記帳だった。
お、これは貴重な記録ではないのか?と思ったからだった。
日記を読むと、「本当に軽いお産であった」とか書かれていた。
けっこうスポーンと出てきたらしい。
最初は、「赤ん坊」とか「赤ちゃん」などと僕のことを呼んでいる。
そして、「名前を決めた。 健太」
とあった。
ちなみに僕の本名は、「健太」ではない。
どうやら知人に「健太」にしようかと思っていると父が話したところ
「犬の名前みたいだからやめろ」と猛反対にあったらしい。
それで、数日後、現在の僕の名前に命名した、という記述がある。
他人が読んでも、大した日記帳ではないのかも知れないが、
本人が読むと、なかなかぐっと来るものがあるのであった。
考えてみると、僕が生まれる前は、母は妊娠中であったかもしれないが、
基本的には、父親の両親と同居している夫婦、という状態であったのだ。
いまの子供のいない僕たち夫婦の暮らしと、少しは近い状態であったのだろうか、
なんてことを思ったりした。
以上。
※ここまで読んでいただいて、ありがとうございました!
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ありがとうございました! <(_ _)>