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ジュンク堂池袋本店で、ジャケット買いした小説を読み終えた。
写真家を夢見ていた男が、小説家として生きようとする話だ。
いろいろな事が主人公とその妻に起こるけど、乗り越えていく。
主人公は、人生において、「快挙」とは何か？と自問する。
何気ない、特に大きな出来事とは普通思わない事こそが「快挙」だったと
主人公は思う。
妻と出会ったこと。
妻を許したこと。等々…
実は、後から考えたら、快挙であった、と思われることがある。
快挙とは、ＧＪ（グッジョブ）ってことですよね。
人生において、何がＧＪだったのか…。
それは、やっぱり後になってからじゃないと分からないのかも知れません。
主人公の小説は上手くいかず、書けども書けども成功はしない。
成功しないどころか、書けば書くほど周りの人が不幸になっていく。
小説を書くのを途中でやめた途端、不思議なことに、
不幸になりかけた人たちが、
持ちなおしたり、幸運がおとずれる。
結局、大きな飛躍もないまま、じわじわと小さな成功を積み重ねる主人公。
その一歩一歩を続けていることも、ＧＪに当たるのではないかと思う。
よくもなく、悪くもない、普通の人の普通の生活時間。
何事もなく、とは言わないけど、
普通にいろいろあった人生の時間。
そんな小説でした。
人生、一朝一夕には、どうにもならんし、
短時間では、成長も進歩もしないと感じました。
やっぱり現代小説って、読みやすいです。
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