肥宝館 -貧すれば丼する-

【千葉 竹岡】 梅乃家 「大チャーシューメン(850円)」

焼豚の煮汁と乾麺。なぜかヤミツキになるご当地麺

チャーシューの煮汁をお湯で割っただけのシンプルなスープ。麺は七輪で煮た乾麺。その上に山と盛られたチャーシューと微塵切りのタマネギ。これが千葉県三大ご当地麺のひとつ、千葉県内房の漁師町・竹岡発祥の「竹岡式ラーメン」だ。今回は、昭和29年に創業した、竹岡式ラーメンの元祖とも言われる「梅乃家」へ。

お店は内房なぎさライン=国道127号線沿い、「竹岡IC入口」交差点から木更津方面に数分歩いた場所にある。最寄駅はJR内房線・竹岡駅だが、歩くと30分以上かかるだろう。専用駐車場があるので、車でのアプローチをオススメする。交通の便は決して良くないが、休日ともなると長蛇の列が出来る人気ぶりだ。

店内はテーブル席のみで、混雑時は相席に。ベースのラーメンは1種類で、大盛り、チャーシュー麺、薬味(玉葱微塵切り)入りを選ぶことが出来る。また、ビールや日本酒、梅割りも提供していて、観光客に混じって一杯ひっかける地元常連客の姿もチラホラ。今回は「大チャーシューメン(850円)」をオーダーすることに。

到着したのは漆黒スープの一杯。チャーシューの煮汁を麺の茹で汁で割っただけというが、それだけとは思えぬ不思議な旨味がある。そこに合わせるのは、老舗「都一製麺」の縮れた乾麺だ。店では近所の主婦が多く働いているので、誰にでも均一に麺茹でが出来る乾麺を採用しているのだそうだ。七輪を使って茹でているのが見える。

肝心のチャーシューは醤油の味がしっかり付いた肉厚の逸品。しまった、薬味も増量しておくんだった。風変わりなラーメンなので賛否あるが、どこか病みつきになる味わいだ。自家製麺だ、Wスープだのという昨今、煮汁を割ったスープに乾麺だなんて時代が止まったような一杯だが、それも房総の思い出。近くに寄られた際はぜひ。

<店舗データ>

【店名】 梅乃家(うめのや)
【住所】 千葉県富津市竹岡401
【最寄】 国道127号線「竹岡I.C.」交差点そば

★2015年夏に隣家の火災で店舗一部焼失。
★2015年10月に復活。

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