裏メニューがヒントに!? カレーと担々麺の融合
有楽町駅前の「東京交通会館」地下1階に、2017年3月にオープンした「麺屋虎杖(いたどり)」。こちらの看板メニューは「日本が育てたラーメン文化の進化系」と謳う「カレー担々麺」だ。元々、虎杖は築地の海鮮料理店だが、近年は秋葉原につけそば店を、軽井沢に肉料理店を出店するなど、別業態にも意欲的に参戦している。
麺屋虎杖のメニューには、看板のカレー担々麺だけでなく、カレーライス、ハラミステーキ、ちょっとしたご飯もの、おつまみまで揃っている。そしてカレー担々麺、カレーライスともに、トッピングに豚しゃぶ、きのこ、パーコー、小海老天ぷら、チャーシューをトッピング可能。店内を見渡すと、パーコーの人気が高いか。
でも、私はローストポークのような大判チャーシューに一票。丼全体はスープの色も香りもカレーが支配しているよう感じる。だが、スープに匙を入れると、XO醤の効いた肉味噌や、表面に浮かんだラー油、ゴマとナッツの風味もしっかり感じられ、確かに担々麺でもある。カレーと担々麺、どちらが優勢ということはなく融合している。
どちらかが突出しているのが好きという方もいるだろうが、これはこれで1つの正解。系列に肉料理屋を持つだけあり、チャーシューの出来も良い。麺が少しグズグズになりやすいのが玉に傷だが、レベルの高い一杯である。昼時を外すとラーメン店探しに苦労するこのエリアで、通し営業という点もありがたい。
<店舗データ>
【店名】 四条富小路 麺屋虎杖(いたどり)有楽町
【住所】 東京都千代田区有楽町2-10-1
【最寄】 JR山手線「有楽町駅」徒歩2分