看板も暖簾もなし。見過ごしがちな北千住の名店
JR北千住駅の西口から歩いて8分ほど。千住寿町交差点そばの国道4号線沿いで営業する「こばやし」へ。かつて立石にあった「麺食堂X」が2012年3月に北千住に移転し、屋号も新たにリニューアルした形だ。ただ、表には暖簾も看板も無く、一見すると飲食店かすらも怪しい。存在を知らないとつい見過ごしてしまう外観である。
JAZZが鳴り響く店内はカウンター5席のみ。かつては券売機があったが、いまは入口脇にぶら下がるバケツからプラスチックの札を取りご主人に渡すというシステムだ。札は赤がラーメン、緑がつけそば、青が大盛り。今回は赤の「ラーメン(800円)」をチョイス。なお、会計は食後ではなく着丼と同時なので、慌てぬようご準備を。
ご主人はワンオペ。最大で2杯ずつ作るので先客が多いと結構待つことになる。今回は先客1名で、幸運にも10分ほどで着丼。スープは煮干セメント系のような色合いではあるが、鶏と豚をベースに魚介系出汁をブレンドした感じか。サラサラした飲み口で、カエシの塩味が控え目なので素材の味を十分に楽しめる。
中太の麺は店内の製麺機による自家製。コシがあって香りも良く旨い。チャーシューは豚と鶏の2種で、いずれも湯で加熱してからの提供だ。塩味がしっかり付き良い味。ほか具材はメンマと刻みネギ。大盛りにしないと若干物足りない感が残るが、味は大満足。ちなみに営業時間がやや不安定なので、フラれてもメゲないように。
<店舗データ>
【店名】 こばやし
【住所】 東京都足立区千住寿町8-17
【最寄】 JR常磐線「北千住駅」西口徒歩8分
