居酒屋が平日昼限定でセメント系を二毛作
地下鉄の神保町駅A4出口から水道橋方面に歩いて2分ほど。2020年9月16日にオープンした「瀬戸内いりこラーメン 古田島」へ。居酒屋「てしごとや ふくの鳥 神保町店」が平日昼限定で、山口県周防大島の「いりこラーメン」を提供。「ふくの鳥」運営会社代表が山口の出身で実現した二毛作だ。古田島志朗店長が腕を振るう。
麺メニューは「瀬戸内いりこラーメン」の名前で清湯のあっさり味、セメント系のこってり味の2種を提供。味付きの替玉「和え玉」や、残ったスープに入れる「追い飯」、いりこと山椒の佃煮が清清しい「いりこ飯」も用意している。今回は「こってり味」の特製と、ネギ&チャーシュー入り「ネギチャ追い飯(100円)」を注文することに。
待つこと5分ほどで、丼頂にいりこを冠した一杯が到着。セメント色のスープは、いりこを丸ごと擂り潰したという魚介出汁に動物系出汁を合わせた濃厚なもの。カエシと香味油にもいりこを使用しているという。あえてザラつきを残しているが、臭みやエグみはなく、片口鰯の香りと旨みをガツンと感じる飲み口に仕上がっている。
麺は菅野製麺の中細ストレート。セメント系にしては気持ち太めか。だが、パツっとした食感としなやかさが共存していて旨い。チャーシューは柔らかな豚バラ肉1枚と、しっとりした鶏ムネ肉が2枚。ほか、黄身がトロっとした味玉、小松菜、銀杏切りの白ネギがトッピングされる。全体的に塩味控え目で無化調とあり優しい後味だ。
そして「ネギチャ追い飯」は白飯に刻んだ豚チャーシュー、白ネギ、いりこと山椒の佃煮を乗せたもの。スープにインして卓上の追いいり粉、いりこ酢、いりこ一味山椒で味を整え一気に掻き込む。爽やかに香る山椒が良いアクセントに。これで100円は資本力がなせる技。煮干の使用量の割に高コスパ、お好きな方はぜひ一度。
<店舗データ>
【店名】 瀬戸内いりこラーメン 古田島
【住所】 東京都千代田区神田神保町2-20
【最寄】 東京メトロ・都営地下鉄「神保町駅」徒歩2分
★2021年6月18日に神田駅西口に移転
★新住所は千代田区内神田3-9-6
★間借り営業から路面店に