渦雷出身店主の煮干と貝の絶品ラーメン
新京成線・みのり台駅から徒歩2分。県道松戸鎌ヶ谷線沿いにある「麺響 万蕾(めんきょう ばんらい)」へ。元々は松戸駅そばで居酒屋を間借りし、土日昼のみ「麺屋GONZO」として営業していたが、2019年12月に稔台に移転し本格的に創業。ご主人の高野翼氏は藤沢市の人気店「RAMEN 渦雷」「麺やBar 渦」での修業を経て独立した。
こちらのラーメンは煮干と貝を使った和風出汁。醤油、味噌、白醤油の3種を揃えていて、サイドメニューには炊込飯も提供している。ご主人の推しは「白醤油」とも聞いているが、今回は「醤油らーめん」を全乗で注文。さらに「炊込飯(200円)」も頂く事に。この日は「煮干と貝のスープ シラスの炊込飯」で、これまた旨そうだ。
程なくして麺線の美しい一杯が到着。スープはアニマルオフで、数種類の煮干と貝を季節毎に調整しているようだ。こ煮干は脂が少ないものを使い、旨味と若干の苦味を引き出している。そこに蛤出汁を重ね、円みと甘味ある醤油のカエシを加えて仕上げている。表面の油もカエシも控え目なだけに、出汁の旨味をダイレクトに楽しめる。
ツルツルした肌の中細ストレート麺は菅野製麺製。低加水でパツっと・・・というものではなく、しなやかでシコシコしており、喉越しも良い。これは旨い。チャーシューは低温調理の豚モモ肉と鶏ムネ肉が2枚ずつ。いずれも肉の旨味を存分に味わえる逸品だ。ほか、黄身がゼラチン質の味玉、穂先メンマ、小口ネギが乗る。
一方の炊込飯はシラスと醤油の香りがよく、そのままでも十分旨いが、スープをかけて雑炊にし掻き込むと旨さ倍増。麺も飯もあっという間に完食した。ちなみに、店舗のすぐ横には3台分だがコインパーキングもあるので、車でのアプローチも楽である。次回はご主人の推す「白醤油」を啜りに来るとしよう。
<店舗データ>
【店名】 麺響 万蕾(めんきょうばんらい)
【住所】 千葉県松戸市稔台1-1-17
【最寄】 新京成線「みのり台駅」徒歩2分
★2023年2月23日に墨田区菊川1-11-15に移店